安倍政権ピンチか?

安倍政権ピンチといっても、モリカケ問題でピンチになるのではない。

トランプが北と会話を持つとか言い始めた。これは言うまでもなく中・ロとのバランスをどうしようかという話で、北は単なるその表舞台でしかない。今までは北を認めないスタンスがはっきりしていたトランプが、なぜ今になってこんな話を出してきたのか。

それは北の処遇について、米・中・ロで落とし所が見えてきたということなのかもしれない。金正恩を見逃してやる代わりに核の放棄と実質的な政権を中国が握るとか・・・トランプはアメリカ・ファーストなのでアメリカ本土さえ危険がなくなればOKだろうし、日本なんてどうなったって知ったこっちゃない、というのは全く変わっていないと思われる。ビジネスマントランプは手を組むなら日本だけでなく中国とも、いや、中国のプライオリティのほうが高いと判断しているだろう。何れにせよ、日本にとってはあまり良くない方向に進むように思う。

安倍政権が長く続いている理由の一つに、アメリカの庇護があると俺は思っている。その力が弱まれば、もしくは相対的に中・ロ側の力が強くなれば、安倍政権転覆も夢物語ではなくなってくるように感じる。北が暴れればさすがの親中・新ロの輩も日本ファーストとならざるを得ない面も出るため、安倍政権は優位に立てる。

ちょっと今の流れだと危ないなー安倍さん。ま、森友関連文書がもし本当に捏造されていたとしても、あんなの大阪の問題じゃんか。アホくさ。その責任が内閣総理大臣にあるとかというたわごとに乗せられる民意の低さだからしょうがないんだろうけどね。

マンガの海賊版サイトを駆逐できない理由

最近、マンガの海賊版サイトがやり玉に上げられている。勝手に人のものを使って稼いじゃダメなのは確かだけれど、それを「ダメ絶対!」という掛け声と規制だけでは絶対に駆逐できない。

駆逐できない理由は簡単で、既存の本屋の仕組をネットに置き換えようとしているだけだからだ。海賊版サイトは正規品と比較して価格面で圧倒的に優位になっている。そのことを無視して高くても買えと騒ぐなんてバカかとアホかと。

リアルなマンガ本を買う大きな理由は「手元においておきたい」だろう。金を払って所有欲を満たすわけだ。では、立ち読みする理由はなにか。一つは「金を掛けずに読みたい」である。これは購入するほどの価値が見いだせない、買うカネがない、といった事情がベースになっている。もう一つは「保管したくない」で、これは物理的なスペースの問題である。

電子書籍化はこれらの買わない理由をクリアできる可能性を持っている。

まず価格は物流が絡まなくなるために大幅に引き下げられる可能性がある。1冊500円弱の単行本が200円で手に入るとなったら、購入意欲は一気に膨れ上がるだろう。これがもし100円以下になったら、興味がなくともとりあえず買ってみようかという人が大幅に増えるに違いない。これは実際にゲーム販売のSteamで経験済みで、Steamのセールでは定価の90%OFFみたいなものがあったりする。1万円弱のものが1000円程度で買えたりするわけで、そうなると「とりあえず買っておくか」という心理になってしまう。お陰で俺のPCは「積みゲー」が爆発的に増え、ハードディスクを増設する羽目に陥った。

電子書籍は電子データなので、物理的な保管場所などの成約も殆ど無い。今俺が持っているタブレットの中には100冊以上の本が入っている。常時この本を持って歩けるので、読みたいときにサクッと読める。また、購入もネットさえ繋がっていればどこでも買える。厳密な意味での「所有」ではないが、自分のモノのように扱えるのである。

良いサービスが海賊版を叩きのめす唯一の手段なのに、これらのメリットを生かさず販売側だけの理論で進めてもうまくいくはずはないのである。

非常に参考となる記事があったので参考までにリンクを張っておこう。
PCゲーム業界はいかに割れ厨に勝利したか Steamの”5つの戦略”

J.エドガー

FBI初代長官J・エドガー・フーヴァーを描いた作品。これが事実に基づいているのかは分からない。

フーヴァー、トルソンの年老いたメイクはちょっといただけなかったが、それ以外では面白く観れた。観終わった後のエンドロールで監督がクリント・イーストウッドだということに気がつく。

何も前知識を持たないで観たので、フーヴァーがクローゼット・ホモセクシュアルであったように描かれているのには少々驚いた。しかし、だからこそFBIという組織を構築できたようにも思う。フーヴァーという人物を描くには欠かせない要素だったと、観終わった後に思った。

それにしてもクリント・イーストウッドの作品は、史実に基づいたものはかなりスローテンポだし盛り上がりも少ない。これは意識的にそう仕上げているとしか思えない。最後までしっかりと観れたが、デカプリオしか印象に残らないのは残念。

デッドマン・ウォーキング

このタイトルの意味がわからなかったが、映画の最後のほうでやっとわかった。

カトリックのシスター、ヘレン・プレイジョーンは、ある死刑囚から文通相手になってほしいと依頼される。囚人の名はマシュー・ポンスレット。10代のカップルを惨殺した容疑で死刑を求刑されていた。ヘレンは文通を始め、面会を重ねるうちに、死に怯えて反抗しながらもなお無実を主張する男に心を突き動かされるようになる。事件の遺族や刑務官たちとの出会いは、ヘレンの当惑をさらに深めた。彼女は自問する。目の前のこの男が本当に殺人を犯したのだろうか。そして、死刑という暴力を繰り返すことで何を得られるのか、と。それは自らの信仰の試練でもあった……。
By Amazon

監督・脚本はティム・ロビンス。主演のスーザン・サランドンはアカデミー主演女優賞を受賞し、ショーン・ペンはベルリン国際映画祭主演男優賞を始めとして数々の賞を受賞、監督のティム・ロビンスは本作でアカデミー(R)監督賞にノミネートされるという、これでもかと言うほど名作に分類される作品。

話は重くしっかりとしており、いい映画と言われるのは当然。といいつつ、もう一回みたいかといえば、一回でお腹いっぱいだな。

きっと、うまくいく

Amazonで評価が高いので観てみた。

日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。 抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生きる”ことを問いかける万国普遍のテーマ。

なんだろこの懐かしい感じ。3時間近い映画だが、全く飽きることはない。もう少し話題になっても良い映画だ。ニュー・シネマ・パラダイスのように、後々まで語り継がれるべき作品に思える。

ちなみに、映画の最初のほうでピュア・ジーニアスに出演しているレシュマ・シェティがチラッと出ているのにちょっとクスッときた。

ぜひ観るべき。

安倍叩きをしているマスコミは日本を滅ぼそうとしているのか?

オリンピックが終わって、またまたマスコミの安倍叩きが始まっている。ネタは相も変わらずモリカケで、最近は森友学園との国有地取引に関する財務省の決裁文書が書き換えられたとされる疑惑が主たるものだ。これはこれでしっかりと真相を追求してもらいたい。ただ、アビリンピックが終われば北朝鮮問題が台頭してくるはずで、これが今の第一優先事項なのか?ということをもう一度考えてもらいたい。 >マスコミ

そもそも安倍政権を倒したい理由が今ひとつはっきりしない。担いだ神輿を一番にしたいという権力争いからくるものであればわからなくもない。だが、今は明確な対抗馬も存在せず、単に国を混乱に貶めたいだけなのだろうか?と思ってしまう。

こういう場合、安倍政権が倒れると誰が損をし、誰が得をするのかを考えてみればおぼろげながらもその姿が見えてくる。

安倍政権が倒れた場合、何が起こるか。多分、改憲はストップするだろう。消費税率アップは棚上げされるかも知れない。働き方改革もウヤムヤにされる可能性がある。

働き方改革については、経済がさらに上向きになって所得が増えれば、かなりの人が黙ると思う。消費税も経済動向によって意見が別れる。なので、誰がやっても喧々諤々になる話題である。

となると、安倍晋三だから進めていけるであろうのは「改憲」だけである。つまり「改憲」をされると困る人が安倍叩きをしているという、極めてわかりきった結論に達する。

改憲されて困る人は誰か?それは一般国民ではない。いま論議されている改憲は、しっかりと自分の国は自分で守ろうというのが主旨だと思っている。つまり、日本が強くなると困る人がいるのだ。それは誰か。

以前、自衛隊の人から、この記事に近い話を聞いた。
「逆さ地図」で見る、中国にとって邪魔な日本
不思議なことに、日本地図を逆さにしてみると、中国・ロシアにとって日本は本当に邪魔な場所に位置していることがよく分かる。日本のせいで海から外に出ていけないのである。それは日本が中国・ロシアと敵対しているアメリカの属国であるせいもある。その、アメリカという虎の威を借るだけだった日本が強力な軍事力を備え、台湾との連携を深めたら・・・それは中国・ロシアが自由な海路を失い、大陸の中に閉じ込められることを意味する。

中・ロにとって、親米の韓国は目障りでしか無い。だから北朝鮮を使ってアメリカから引き離そうとしている。そうすれば攻略すべき相手は日本だけになるからだ。韓国は北に急接近している。これは中・ロの思惑通りだろう。だから、今、安倍叩きをしているものは反アメリカの輩であろうことは容易に想像がつく。

日本の取るべき道は3つ。今まで通りアメリカにおんぶに抱っこの姿勢を貫くか、アメリカとの関係を希薄にして韓国のように中・ロ側になびくか、もしくは自立した国としての道を選ぶか、である。心情的には、反日教育などを進める国とは手を握りたくはないのだが・・・

音声入力で思うこと

先日、家のものからSMSでメッセージが届いた。返信するさい、なんだか入力するのがめんどくさいので「キーボードの変更」でGoogle音声入力を選び音声で入力して返信した。

ふと、これって音声で答えるのなら電話するのとそう変わらんかも、という考えが頭をよぎる。テキストで来たから音声をテキストに変え返信する。わざわざ面倒な手順を取っているようにも思える。未だに音声通話でばかり連絡を取っている人の感覚はこんなものかもしれん。

それにしても音声入力の精度はものすごく向上した。俺がはじめて音声入力を使用したのはIBMのViaVoiceで、2000年ころだったと思う。あのソフトは、自分の喋り方をソフトに覚えさせることで認識精度が上がるようになっていて、エンロールと言った。それが2時間とかかかるんだよね。エンロールをしても認識の精度は今より遥かに低かった。今の音声入力は文脈で言葉を変更したりするけれど、あの頃はそんな機能は当然なし。漢字変換も連文節変換レベルだったので、後からの修正箇所もそれなりに多かった。ヘッドセットを付けて恥ずかしい思いして音声入力するより、だまってキーボードを使っていたほうが良いように思えたもんだ。

それが今ではどうだ。変なふうに入力されるのは喋り方が悪いと感じるほどバッチリ入力される。こうなるとキーボードよりずっと速いわけで、ストレスなく使える。作家とかで口述筆記の代わりに使っている人も多いんじゃなかろうかと思うくらいだ。

近いうちにスマホとPCは一緒になるだろう。その時はもうすぐそこまで来ている。

マグニフィセント・セブン

アントン・フークワ監督が古典映画のストーリーを、現代の視点をもって描いた『マグニフィセント・セブン』。バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サーズガード)の支配下で、ローズ・クリークの町の人々は絶望的な日々を送っていた。そんな中、町民のエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)を中心に、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、ガンの達人など7人のアウトローを雇った。町を守るために立ち上がった彼らは、いつしか自分たちの目的が金だけではなくなっている気付く。

By Amazon
簡単に言えば「荒野の七人 現代版」だ。「荒野の七人」の元ネタは「七人の侍」なので、「七人の侍」を現代の視点を持って描いた作品と言えなくもない。だけど「荒野の七人」と「七人の侍」を比べること自体、俺は認めん。だからこれは荒野の七人の現代版だ。

前作品に比べて、どうしてもキャストの個の弱さを感じてしまう。なにせ荒野の七人のキャストはユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーンという、よくも集めたなというメンバーが揃っている。かたや本作ではデンゼル・ワシントン以下かなり小粒に感じてしまう。当然スクリーンから伝わってくる存在感も薄い。黒人やアジア系、ネイティブ・アメリカンも7人に含まれているあたりだけが現代の視点なのかなこれは。

それでも最後まで面白く観れる作品であるのは確か。ただ、デンゼル・ワシントン演ずるサム・チザムが仕事を引き受けた理由が、ボーグに対する復讐心というのはちょっと興ざめだった。そういう話の展開の西部劇でゾクゾク来たのは「許されざる者」で、あのレベルには到底達していない。

メカニック

主演は、トランスポーターで一躍有名になったジェイソン・ステイサム。この映画でも渋くて強くて冷静で冷酷ながらも、垣間見せる人間味がなんともいい味をだす役柄である。

自分が殺してしまった親友の息子とコンビを組み、息子を一流の殺し屋(メカニック)に育てていこうとする主人公。それがひょっとしたことから親父殺しがバレてしまう。そこから話は急展開する。

ストーリーは十分面白く、アクションもいい。パルプ・フィクションのあたりから、もったいぶらずにストーリーを進める映画が多くなった。最近のアクション系は、ワンシーンを引っ張ってハラハラドキドキさせるのではなく、予想を上回るスピードで話を進めて緊迫感を出す映画がほとんどだ。この「メカニック」も流行りに乗った作品だが、ちょっとひねりが効いていて面白かった。

カダカ

DNA操作で生まれた”適正者”だけが優遇される近未来の話をレトロっぽく作り上げた作品。この微妙なアンバランス感が最後まで不思議な感じで残る。一世代前のSF映画とマフィア映画に出てくるようなファッション、ルイ・マルやフェリーニを思わせるような画面構図、ゆっくりとした話の展開など、昔のアメリカ映画の俳優と昔のヨーロッパ映画の作風を合わせた作品といったところか。

俳優陣はイーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウとかなり豪華である。

DNAに欠損などがない人間を優遇していく話は、本当になりそうで笑えない。ただ、環境に適応した遺伝子を持つものだけが残っていくのは自然の流れであり、何をもって「完全な遺伝子」とするかで変わってくる。そういう点ではやっぱりSFだよね、という感じ。

ストーリー自体は盛り上がりも少なく坦々と進むが、ちょっとしたワンシーンが印象的だった。

問題の根源は全て一緒

最近問題にされていること、例えば「裁量労働制」とか「受動喫煙」とかは全て根っこが同じである。その根っことは、国民性が全て同じ待遇、それも低め安定を望み、自分で決断して責任を負うことを避け誰かがやってくれるのを待っていることだ。受動喫煙などは最たるもので、そんなの事業主の責任で決めれば良だけの話なのだが、ごく少数の喫煙者の文句を排除できない。当然自分の責任でやるより「法律で決まったから」と役所に責任を押し付けたほうが簡単で良い。だから役所で決めてもらうのを文句を言いながら待つだけである。

だから飛び級とかも容認されないし、事業主の責任で従業員のクビを切ることさえ簡単に出来ない。すべて責任を回避するか分散させたいからである。当然裁量労働制も同じ仕組みでモタモタしている。全てが平等になんてあるわけないのに、である。

また、都合のいい部分だけを切り取りして優位に話を進めようというのもよく見る光景だ。裁量労働制では労働時間の話ばかりで、その賃金の話は殆ど出てこない。何処かで「100時間を超えて残業していた人が倒れ、一命は取り留めたものの適応障害が残り退職。しかし労基は職場は裁量労働制を取っていたため対応してくれなかった。」というような話を読んだ。いつも思うのは、「大変だけど、実際その人はいくらもらっていたの?」ということである。100時間の残業となれば月収は1.8倍くらいになるはずだ。仮に月収50万円だとしたら、支給額は90万、年収にすれば1100万近くになっている。もしその人がこの金額をもらっていたら、果たして何人が同情するだろうか。

もちろん、最低賃金でも簡単に裁量労働制を適用できるというのは「何じゃそりゃ?」である。そんなのを許したら時給換算で300円台続出だろう。つか、そんな業務や低賃金の人に裁量権与えてもしょうがないだろ?と思うし、そういう労働者を使わないと存続できない会社など潰れたほうがいい。まぁ、これを解決するのは比較的カンタンで、企業に経営者以外での換算時給を報告させ公表すればいい。その判断は世の中に任せればOKである。

しかし、しかしである。経営者はどんなに働こうとOKである。なぜならその見返りがそのまま帰ってくることもあるからだ。当然失敗するリスクもある。誰も経営者は守ってくれないが、守られていない経営者は使用者を手厚く守ってやらなければならない。俺は裁量労働制というものは経営者と使用者の間に位置する処遇を表すべきものだと思っている。簡単に言えば修行中の職人とか、贅沢は求めずに好きな仕事をしていたい人とか、である。それこそ労使納得の上の処遇であればいいわけだし、現在はそういう人たちが当てはまる法律が無いのも事実。

ただ、これも個人事業主の集まりみたいにして、業務委託契約とかにしておけば問題ない話なんだよね。ただ、個人事業主化が進めば今まで苦労せずに集めてきた従順な納税者(要はサラリーマン)からの税金が減って集めにくくなってしまう。それを避けたいがために、あくまで労使関係を活かしたまま制度を作ろうとしているように見える。結局、根っこは「誰かが決めてくれる」と思っている一般市民が、「一般人は考えられない」とバカにしている現実をよく知らない頭でっかちの官僚に案を作らせるからなんだよなー。

フライト・ゲーム

「これは凄い!」と思った96時間のリーアム・ニーソン主演。今回はちょっと影のある航空保安官だ。

NY発ロンドン行旅客機の警備のため、客を装って乗り込む航空保安官のビル。真夜中、彼の携帯に指定の口座に送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺すというメールが届く。悪戯か本気か半信半疑でいるうちに、1人目の犠牲者が出てしまう。ビルは乗客を拘束して荷物や携帯を調べるが、何ひとつ手掛かりは見つからない。乗客名簿を調べた保安局は、「全員問題ない。お前以外は」とビルを疑う。彼には暗い過去があり、今もある問題を抱えていた。さらに犯人の指定口座がビルの名義だと判明する。2人目、3人目と犯行は繰り返され、機内の疑惑と緊張感が頂点に達するなか、次のタイムリミットが迫る──!

じわじわと犯人に仕立てられていく主人公。罠はなかなか巧妙で、次第に誰も信じられなくなっていく。このあたりの話の展開は緊張感があってとても良い。また、誰が犯人かも最後の最後まで絞り込めない。このあたりは「わかりやすい=観ている人は理解力が低い」という構図で作っている日本のドラマとかとは大違いである。

リーアム・ニーソンはやっぱり強かったけれど、ちょっと憂いのある感じが最高に似合うなー。

マチェーテ

この映画の主演、ダニー・トレホをみたことがない人はいるだろうか。あらゆるアクション系の悪役とかで出て来る彼だ。もう、一目見るだけで悪人っぽい。

そんなダニー・トレホがはじめて主役を張った作品がこれだ。

この映画、最初からぶっ飛びである。バシバシ殺す。殺し方も超残忍で、首チョンパとかの連続だ。そう、これだよこれ。こういう映画が観たかったんだよ。

で、なんとダニー・トレホの敵役がスティーヴン・セガールとロバート・デ・ニーロという、贅沢な配役。話は結構バカバカしいのに。このロバート・デ・ニーロ演ずるマクラフリン上院議員は、メキシコからの移民を弾圧する上院議員という役で、トランプかよ!とか思ったのは言うまでもない。

マチェーテを捜査するI.C.E.捜査官はダークエンジェルのジェシカ・アルバ、移民のために戦う女革命戦士役はワイルド・スピードのミシェル・ロドリゲスなど、女性陣もなかなか。

こういう映画、もっと作って欲しいなぁ。

ビッグ・アイズ

ティム・バートンが監督ということで観てみた。

アンディ・ウォーホルですらその魅力を認め、60年代アメリカで一大ブームを巻き起こした、絵画<ビッグ・アイズ>シリーズ。
作家のウォルター・キーンは一躍時の人となる。しかし…。その絵画は1枚残らず、口下手で内気な彼の妻、マーガレットが描いたものだった!
セレブ達と派手な毎日を過ごす夫、1日16時間絵を描き続ける妻、そして10年…。
心の内のすべてを絵で表現してきたマーガレットは、「このままでは自分を失ってしまう! 」と<告白>を決意。
だが、天才的なウソつきのウォルターは「妻は狂っている」と反撃、遂に事態は法廷へともつれ込む…。

ティム・バートンといえば、シザーハンズに代表されるような、子供が夢をみているような映画を取らせたら天下一品の監督だと思う。結構どぎついような色使いも全くおかしさを感じさせない。

そんなティム・バートンが実話を描いた。話自体が実話とは思えないような話であるが、実話としての重さはしっかりとある。エイミー・アダムスは好みの女優だし、最後まで面白く観れる作品なのは確か。でも、実話なのでティム・バートンの良さはちょっとスポイルされているかなーとは思った。

赤ずきん

赤ずきんの物語を知らない人はいないだろう。

グリム童話「赤ずきん」が生まれたのは、今から何百年も前のこと。時は流れ、美しく成長した赤ずきん、その名はヴァレリー。彼女は今、危険な恋の真っただ中にいる。
親が勝手に決めた結婚から逃げるため、すべてを捨てて愛するピーターと旅立つと決めたとき、ヴァレリーの姉が何者かに殺される。有名な人狼ハンターのソロモン神父が駆けつけ、満月の夜にだけ狼に姿を変え、普段は人間として村に住んでいるはずの犯人を必ず倒すと宣言する。やがてヴァレリーは、犯人の目的は自分を連れ去ることだと知る。ダークブラウンの瞳でヴァレリーをじっと見つめるは、もしかするとピーターか、それとも婚約者のヘンリーか?愛と恐怖に引き裂かれるヴァレリーを待ち受ける、驚愕の真相とは―――?

オリジナルの赤ずきんの話を押さえつつ、新たな解釈を加えた物語の展開はなかなかおもしろかった。特に「人狼は誰なのか?」というところは最後の最後まで決定的なポイントが見つからず、消去法でも絞り込めない。

この作品、特徴的なアマンダ・サイフリッドの目が非常に良いインパクトを与えている。ソロモン神父役のゲイリー・オールドマンもいい感じ。それほど期待していなかったが、なかなかおもしろかった。