俺ぐらいの歳になってくると、少しばかり経験値があるがゆえにその経験値から抜け出せなくなる事がある。それを「自分の殻から抜け出せない」とか言い表したりするが、とりあえずこれまで生きてこれたのでどうしても今までの方法に偏りがちになる。だが、これは年をとったからではなく、若い頃にもよく見受けられることだ。自分の経験や考えから抜け出せないのはよくある話なのだ。
趣味にこだわりを持つ人間もこの傾向が強い。バイク乗りなどは特に多いような気がする。自分の好みのジャンル、俺であればレーサレプリカとかSSとかが大の好みで、それ以外はあまり興味もない。また、乗るなら最新鋭かつ新車で、中古や昔のバイクは眼中にない。しかし、少しは年を重ねたので、他人が好きな事に不必要にイチャモンをつけることにあまり意味が無いことは知っている。
それでも、若い奴は○○に強いが年寄りはダメだみたいな偏った意見をみると、その了見の狭さとそれを恥ずかしげもなく世間に知らしめている厚顔無恥さ加減にとても残念な気分になる。趣味など自分が納得できればそれでいいものであって、納得している自分に対してあれこれ外野から言われる筋合いはない。また、趣味に対する考えを人に押し付けるべきものでもない。本やネットからの知識だけはわからないことはたくさんある。自分の好き嫌いは表明して構わないが、特定の集団などをステレオタイプとして表現する場合は特に注意が必要だ。
若い頃は自分だけがうまく工夫しているように思い込みがちだが、そんなことをぶっ飛ばして金に物を言わせるなどしてすんなり解決するのは年配者のほうが多い。大きな苦労もせずして結果だけは最高のものを得られる人もそれなりにいることを覚えておかないと、いずれ恥をかくことになるだろうね。




