俺は「利益」という言葉が嫌いだ。なぜ嫌いなのか、はっきりとした理由はない。若い頃は「利益」という言葉を聴くと虫唾が走ったくらいで、「がんばる」と「一生懸命」と同じくらい苦手な言葉だ。歳を重ねてきてこの言葉に対しての嫌悪感は大分収まったが、それでもやはり好きな言葉ではない。
この言葉より、その場面場面に応じて「儲け」とか「得」とかという言葉を使うほうがより具体的なイメージが湧く。なのに、なぜか利益を使いたがる奴がいる。特に嫌いな使い方は、自分のためになることなどを「自分の利益(りえき)」というやつで、この使い方を見るたびに「ふーん」と思ってしまう。
この「利益」という言葉をよく使う人をよく観察して欲しい。その人は多分「利益」という言葉の裏に、「自分たちさえ良ければそれでよし」という意思が見え隠れしていないだろうか。相手を蹴落とし自分たちだけ生き残ればそれでよしとする、そんな人がよく使う言葉がこの「利益」ではなかろうか。表面上はいいことを言っている雰囲気を醸し出しながら、実は自分の事ばかりだしなぜか上から目線。ほら、かつまとかさ。言葉としては「売春」→「援助交際」とか「不貞」→「不倫」という言い回しと同類だろう。
そういうWinWinだとか勝ち負けだとか、そんなことばかり考えて生きていくのってどんなものなんだろう。つか、自分のためになることは「徳を積む」って言うんじゃないのかね?なんで「利益」なんだよ。勝つか負けるかという感覚でしか見れない人だから「利益」を使いたがるのだろうなと思う。