あれは15年位前だったでしょうか。知人に会うため都内の電車に乗っていたとき、その電車が人身事故を起こしました。
もうすぐ駅構内というところで電車が止まり、まったく動かなくなったのです。15分ほどたってから「ただいま列車が人と接触した為停車しております」旨の車内放送が流れました。
30分ほどして電車は動いたのですが、停車した駅のホームのベンチ脇に白い布でくるまれたものが横たわっていました。その白い布には血がにじんでおり、明らかに事故に遭われた人であることがわかりました。
その駅から載ってきた女性の乗客のひとりがひどく泣きじゃくっており、私が想像するに、その事故を期せずして目撃してしまったのではないかと思っています。
どこかで見たのですが、列車人身事故の場合、自殺かそうでないかは運転手にははっきりとわかるそうです。自殺の場合は、飛び込んだ人は必ず運転手の方を拝むような目で見るのだそうです。逆に押されてしまうなどで事故にあった場合、事故にあわれた人はギョッとした顔をして後ろを振り返るのだそうです。