上司たるもの

上司心得十六ヶ条

1 上司たるもの、部下には仕事の内容を吟味することなく丸投げしなくてはならない。そうすれば失敗しても「部下に指示は出した」と責任を逃れることができる。うまくいった場合は「私の指導でやらせました」と成果を横取りできる。

2 上司たるもの、部下から報告は書面で受け取ってはならない。書面での報告は報告を受けた証拠を残すことになり、上司の取るべき行動としては愚の骨頂である。都合が悪くなったとき、「聞いていない」と逃げることができるようにするべきである。

3 上司たるもの、簡単な仕事から片付け、難しい問題は先送りしなくてはならない。根本的な解決を図ると次の仕事がなくなってしまう上、経営者からさらに困難な課題を投げかけられ失敗する可能性が高くなる。そのようなリスクは避けるべきである。

4 上司たるもの、部下に直接指示を出してはならない。指示は次席の者に任せるべきである。そうすれば失敗した場合に「私が出した指示を次席が取り違えていたようだ」と責任転嫁できる。

5 上司たるもの、部下の前で経営者を批判しなくてはならない。経営者を批判することで自己の存在を顕示できる上、部下に対して自分も上司に対する不満を持っていることを表現できる。

6 上司たるもの、部下を指導してはならない。部下が成長し、自分の地位を脅かす存在になる手助けをすることは避けるのが懸命である。

7 上司たるもの、仕事の優先順位を自分で決めてはならない。あくまで、経営者からの指示を仰ぎ経営者の指示で行ったというスタンスを貫くべきである。

8 上司たるもの、仕事のできる部下を持ってはならない。仕事のできる部下が配属になった場合は、早急に失敗に追い込み、配置転換することが重要である。

9 上司たるもの、成果をあげてはならない。できるだけ現状を維持し、次の成果の含みを残しておかなければならない。

10 上司たるもの、会議ではわかりやすく話してはならない。難しい言葉や専門用語を並べ立て自分の能力を大きく見せるとともに、内容をわからないようにすることが大切である。

11 上司たるもの、自ら簡単な仕事を率先してこなさなくてはならない。そうすれば部下からの信頼は得られ易くなり、経営者には多忙で他の仕事は出来ないと正々堂々と言うことができる。

12 上司たるもの、判断できないことは部下にどんどん質問しなくてはならない。結果としては自分が決めたとおりになるが、部下に投げかけることによって職場みんなの意見だと主張することができる。

13 上司たるもの、いつも経営者の顔色をうかがっていなくてはならない。経営者の意向を最優先することによって多少の融通は利くようになるし、立場も確保できる。

14 上司たるもの、部下に厳しくしてはならない。ぬるい上司は部下から詰め寄られることもないし、己を律する必要もなくなる。

15 上司たるもの、部下の誰よりも早く出社し、部下の誰よりも遅く退社しなくてはならない。そうすれば不在の時にあらぬことが暴かれることもなくなる。

16 上司たるもの、自分しかわからない仕事を多く作らなくてはならない。これは立場を守る上で最も重要なことである。

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