ノンバンク現る

だめだこりゃ社の莫大な債務を解消する手段は、債権者の債権放棄しかない。主たる債権者は言わずもがな金融機関である。だめだこりゃ社のサブバンクは某都市銀行である。ご存知の通り、都銀は地銀よりずっと早い時期に金融監督庁から不良債権の処理を迫られていたため、だめだこりゃ社の債権放棄については一定の理解を示していた。

しかし、だめだこりゃ社のメインバンクは頭の固い地銀である。金融関係者に言わせると、地銀は都銀と比べ約3年遅れているらしい。既に都銀は貸渋りや貸はがしの時代はとっくに終わり、企業の再生こそが自分たちの生きる道という流れに入っている。だが、地銀は不良債権処理さえまだ終わっていないのだ。

だめだこりゃ社は、この銀行のスタンスの違いに踊らされることになった。都銀の不良債権処理のタイムリミットは2004年3月。サブバンクはだめだこりゃ社の債権を早く処理しなくてはならなかったのだ。サブバンクが一定の理解を示したのはこういう理由もあるのである。

しかし、地銀は違う。債権放棄の先鞭をつけたくないのだ。それにサブバンクより一円でも多く回収したいという意図がミエミエであった。

だから、メインバンクは、だめだこりゃ社の金になる資産をいくらでも高い値段で売却させる必要があったのである。

だめだこりゃ社のジョーカーは、某政令指定都市の一等地に建つ物件、いや、その土地そのものである。B社が最初に名乗りをあげ、メインの思惑で次の候補も出てきた。しかしこの次の買手候補も、安くはないその値段に一気に及び腰になった。

すると今度は、金融機関の回し者のつてで、非常に強力な買手先候補が現れた。日本でその名を知らないものはいないであろうノンバンクの雄である。その会社は、金融機関からの回し者が小躍りするような値段を言ってきたのである。

しかしこの会社、情報を集めるとロクな話はなかった。外資系のハゲタカファンドと言われるところから、マフィアより性質が悪いとまで言われているようである。

この会社、最初はソフトかつジェントルマンにだめだこりゃ社に近寄ってきた。

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