Yahooオークションにハマっている俺だが、最初NC,NRの意味が判らなかった。調べてみるとノークレーム、ノーリターンのことらしい。簡単に言えば、欽ちゃんよろしく購入後の文句は一切ナシヨだぜということだ。
確かに売買後のあれこれをいちいち聞いていたらたまったもんじゃないだろう。不要だから売りに出して、それを誰かが「この価格なら」と思い購入する。購入までに質問だって出来るので、必要な情報はその段階で引き出せなくもない。しかし、物は実際に手に取ってみないと判らないものも多い。それを写真だけで判断するのであるから写真マジックに騙されてしまうこともあるだろう。それがネットオークションの怖いところであり面白さでもある。ハズレをつかんでしまったのは自分の見る目と運の無さが原因であり、いい物に当たったのはたまたま運が良かったからだろう。
手に取ってもそのものの価値を判断するのは難しいのだから、写真だけで価値を判断するのはもっと難しい。それでも、あまり興味のない物は素人でも比較的正確にその価値を言い当てるたりすることもあるようだ。しかし、自分の「欲」が出るとプロでもまがい物をつかんでしまうことがあるらしい。そもそも欲しい物には目が眩む。欲しい欲しいが先に立ってどうしても冷静な判断が下せなくなってしまうらしいのである。
「いや、不思議なもんですよ。買おうか買うまいかと迷っているときには、本当に本物に見えているわけです。確実とは言えなくても、まず大丈夫だろうと。ところが、分かりました、買いましょうと言ったとたん、しまったと気付く。買った瞬間に、ニセモノであることが分かるんだ。結局、買うまではいいところしか見ていない。美点ばかりを見て本物だと思う。けど、買って自分のものになった瞬間からパッと欠点が目に入るようになる。往々にして、その欠点が決定的な贋物の証拠だったりするものでね」
自分の物になった途端、「欲」という憑きものが落ちて客観的に見れるようになる。これは誰しもが経験している事ではないかと思う。
目を眩ませているのは他人ではなく、自分自身が生み出す「邪念」だ。すべては自分のリスクで・・・というオークションは、時にその「邪念」をあからさまにしてくれる。
