NHKで、過払い金にまつわるトラブルの番組を見た。過払い金の回収が出来る事が知れ渡ってからこういったトラブルはよく聞こえてきたので、何をいまさらの感が強い。冷めた目で見ると、今までおいしい思いをしてきた消費者金融などがルール改正で不利になり、変わりに弁護士がおいしい蜜を舐められるようになったというだけにしか見えない。
そのおいしい蜜とて今までのように無尽蔵にあるわけではなく、高金利での債務がなくなるまでの話だ。せっせせっせと借主に蜜を運ばせていた元締めが、突然その蜜を置いたまま雷に打たれて死んだようなものだ。その余った蜜に集まる虫にはカブトムシもいればスズメバチやガの類もいる。カブトムシやクワガタはカッコいいのでもてはやされるが、蜜が吸いたくて集まっただけだ。そんな風にしか見えない。
弁護士を使うと金がかかるものだ。債務免除などの成功報酬は大体債務の3~5%は当たり前。100億の債務をうまく話をつけた場合、その報酬は3億以上だ。消費者金融の場合、そもそも債務がチャラになって過払いが戻ってきたとしても債務合計として400万程度だろう。その金額から言えば5%の20万が成功報酬、その他相談費用とかなんとかで50万円はガチンコの相場だろう。ただ、この金額が明示されていないことが多いのも事実で、今の弁護士は昔のすし屋みたいな状況だ。
それにしても、もともとは「借金をした」ことが始まりであり、その点を忘れてその後の不具合ばかりを話題にするのも如何なものかとは思う。甘い蜜に虫が群がるのは当たり前のことで、その虫の良し悪しはぱっと見た目には分からない。以前とある年配の弁護士から聞いた話では、地方の弁護士は未だに「倫理観」を重んじる人が多いらしいが、首都圏などではその「倫理観」を軽視する弁護士も増えているとのことである。ビジネスと割り切って損得勘定だけで動く弁護士だって多数いるはずで、そういう意味では、大々的に宣伝している弁護士事務所は債権処理を大きなビジネスチャンスとして捕らえていると見てもいいのかもしれない。ということは・・・