昔の環境今の環境

先日TVで「昔の自然環境は良かった」なんて事をやっていた。自然と言っても人間が手を加えた自然のことのようで、荒地や山林を開拓することで田や畑に住む生物が増えていったのだがその手を加えた自然が減ってきており、今まで生きてきていた生物が生きられなくなってきているらしい。それではよろしくないから今までの自然を取り戻そう(キリッ)みたいな話だった。

俺はなんだか釈然としなかった。過去の環境が良くて今の環境が悪いという判断基準がどこにあるのかがまずわからない。生物にしてみれば生きていける環境に移動しているだけだ。この夏の暑さに参っている俺たちだって日の当たらない日陰を選んで歩いている。それとおなじだ。ゴキブリなどは都市環境に見事にマッチして増えている。市街地を少し離れると一時期に比べてトンボなどの虫がたくさん出るようになった。悪いことばかりじゃない。

だけど、どういう魂胆があるのか知らないが、みんな「昔はよかった」という。

これは実は大きく矛盾している意見なのだ。みんながみんな「昔はよかった」と言った場合、過去のすべての年代において皆が満足していたことになる。ということは、悪い時代なんてなかったってことだ。「昔の日本人はいい顔をしていた」なんて事が書いてあるのをどこかで見たが、小学校低学年以下のガキンチョだけについていえば今の方が圧倒的に衛生的だし体格も良い。確かに真っ黒い顔に青い鼻水を垂らし汚いランニングだけで走り回る姿は懐かしいし、そんな元気が無いように見える今の子供を「これから大丈夫?」と思う気持ちはわからなくもない。しかし、腹を減らして目だけがギラギラしているのが「いい顔」と思っているのかもしれんよ。

いずれにせよ、昔は良かったなんて言う前にまわりをよく見てみようぜ。今だって捨てたもんじゃないだろ。ということは、これからも悪くない可能性は高いんだよ。みんな何を怯えているんだ。見えない敵を怖がっていてもしかたないし、敵なんていないかもしれん。そもそもここまで政治が止まっていても大丈夫な国なんてそうそうないぞ。

日本はいい国だなぁ。

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