友人曰く、「自分で出来ないのを棚にあげて出来る奴に仕事を平気で投げてくるやつって頭おかしいんじゃないの?」とか言っていた。友人はPCとかWEBとかに詳しいのだが、別にそういう仕事をやるためにいるわけじゃない。だけど頼まれたら取り敢えず前向きに取り組んでいるらしい。
だが、いつの間にか「やってもらって当たり前」みたいな雰囲気になってしまっているという。それは本来の仕事ではないし、そもそもそんなに時間の余裕もない中、他部署の仕事を手伝っているのに、それはあの人に任せておけみたいに言われるのは本当に心外だという。形だけでも感謝の言葉があればまだマシで、それどころか職位の低いものからも一作業員的な仕事の依頼が来るのはどういうことなんだと言っていた。
これが本当に特殊技能というか、そういった類のものであれば致し方ない。だが、誰でも覚える気になれば出来ることとかちょっとした労力をかければ出来ることとかであれば話は別だ。
仕事を出来ない奴というのはなぜこうも図々しいのだろう。出来ないことが当たり前で恥ずかしいと思っていない。だから出来なくても自分でトライしてみようとも思わないしやらなくても誰かがやってくれると思っている。こういう奴は誰も頼れず自分一人だけでやっていかなければならない状況に追い込んでしまいたい。仕事が出来ない奴、やろうとしない奴に払う給料は無いのだ。自分が給料を払う身にならなければ分からないのだろう。
そもそも対外的に仕事を依頼する場合はそれに見合う対価を支払うのが当たり前である。違う部署であればそれなりの手続きが必要だし、同じ部署であれば部下から上司に仕事を命令することはありえない。そんな根本的なことさえ分かっていない。
「本当にどうしうようもない奴だなあいつは」と友人はため息をつきながら、若干の怒りを言葉の端端に滲ませて言った。友人がここまで言うとなれば、そいつが気がついたときには多分取り返しがつかない状態だろうな、と俺は思った。


