ここ数年、「日本の所得の伸びは海外に比べて・・・」に始まり、所得を増やそうみたいな流れになっている。だが、このことに大きな罠が潜んでいることにはあまり触れられない。
その罠とは、「所得が増えると物価も上がる」ということだ。単純に使えるお金が増えるだけではないのだ。流れで言うと実は逆で、物価が上がる→企業が支払う賃金が上がる、という順番なわけで、まずは物価が上がって企業の利益が増えなければ賃金として払う原資もできない。なので、物価と賃金はだいたい同じような推移をたどる。
となると、入ってくるお金は増えても使うお金も増えるのは至極当然。ここでかなり昔の「一億総中流」みたいになればまだ良いが、現在では貧富の格差はどんどん広がっているらしい。つまり、賃金の高い人ほどますます賃金が上がり、そうでない人はそれなりにしか上がらないという将来が予測される。
アメリカなどではビックマックが日本円で900円程度らしい。円安の影響もあるが、ここ2年程度で1.2倍くらいになっているらしい。家賃などもかなり上がっていると聞く。さて、このような物価上昇以上に賃金は上がっているのだろうか。手残りの割合は大きく変わらないか逆に減っている可能性さえある。
そんな中、労働力を外国人に求め、労働力が満たされるとどうなるか、である。労働力が足りているなら企業は賃金を上げない。人手不足かつ利益が確保できる状況になって初めて賃金は上がることを忘れてはいけないと思う。また、賃金アップに過大な期待をしないことも重要なのではないか。
賃上げも大切だが、バカみたいに膨らんだ社会保険料どうにかしてくれよ。