廃棄チャージ理論はおかしい

夢遊病のようにネットをふらふらさまよっていたら、なんだか面白い話題に遭遇した。多分一部では有名なんだろうけど、廃棄チャージってやつ。斜め読みであれなんだが、コンビニのロイヤルティが廃棄分にもかかっているって話らしい。これだけじゃわかりにくいので、MyNewsJapanのセブンイレブン廃棄ロス訴訟、本部敗訴も報道されずって記事から一部抜粋してみよう。

たとえば、100円で3個仕入れたおにぎりを150円で売るとする。ロイヤルティーは30%としよう。2個売れて、1個は売れ残って廃棄処分するとする。
 通常の企業会計では、売上高は300円。売上原価も300円。利益は出ないから、ロイヤルティーも当然、ゼロのはずだ。
 しかし、セブン方式の会計だと、売れたものしかカウントしないから、売上は同じ300円だが、原価は売れた2個分の200円ということになり、粗利は100円、その30%の30円をロイヤルティーとして本部に払わねばならない。
 しかし加盟店は実際には300円の原価がかかっているので、ロイヤルティー分の30円が赤字になってしまい、経営を圧迫する。

ああ、こういう話を真に受ける人っているんだねというのが俺の率直な感想。廃棄チャージなんてどこにあるのかよくわからない。だって、売上がなければロイヤルティは発生しないんだろ?少しもおかしい点はないぞ。

ちょっと極端な話をすれば、記事のような理論を当てはめた場合、店舗側は利益がでないよう過剰に仕入れればロイヤルティは支払わなくて済むって事になっちゃう。営業利益に対してロイヤルティをかけたりするフランチャイズがないのはこれが理由。上の記事の例は、まさに営業利益にロイヤリティを掛けろって理論なんだよ。このしくみだったら俺は絶対少し過剰に仕入れて粗利をなくするね。で、余った弁当を家族の主食にしたり横流しでもして小遣い稼ぎするな。だけどそれって普通ありえんだろ?そういうことを出来なくするためにも、販売した分に対してロイヤリティをかけるのは非常に理にかなっている話。

そもそもフランチャイズのザーってのは、「こういうしくみや商品で商売すれば儲かりまっせ旦那。」とノウハウを提供して利益を上げるところであって、利益を保証してくれる所じゃないんだよね。赤字になろうが大儲けしようが、それは加盟店の営業努力ってことでおしまい。利益を保証してくれるフランチャイズなんて存在しない。アナタは自分でザーになったら利益保証するのか?しないだろ。誰もそんなリスクを抱えるわけないじゃん。だから普通は売上に対してロイヤルティが掛けられるのが一般的なんだよ。売上こそがそのフランチャイズの力だからな。コンビニの場合は売上歩合にしたら粗利が異常に少ない物に関しては売れば売った分だけ赤字になる事もあるんだろうな。だから粗利にロイヤルティをかけているんだろ?そんな事もわからんのかな。こんなくだらん話が出るんだったら売上に掛けちゃえばいいのにね。粗利に掛けるからこじつけの数式のお遊びで馬鹿な考えを持つ人間がでるんだよ。

それ以前に仕入および販売ロスなどの運営経費については店舗側の負担となるのは当然すぎる。そんな店舗運営に係わる事にまで経費負担するフランチャイザーなんて無いよ。もしあったら借金しても加盟するから教えてほしいね。言葉は悪いが安定的に上前をはねられるからフランチャイズ展開するのであって、こんな話をする人は「もし自分がフランチャイザー側だったら」という考えは働かないんだろうか。理論としてとんでもなくおそまつだし、こんな話を信じる人がいるってのも信じられん。唯一問題があるとすれば、本部からの強い指示で仕入れたくなくても強制的に商品を仕入れる必要に迫られ、かつその状況でロスが発生した場合だな。まぁ、これも運営に関する政策の話だから、それによってほとんどの店舗が不利益を被らないと騒いでも無駄。本部が「営業力強化のための政策」といったらそれまでで、店舗の利益ダウンは店舗の営業力がないからでおしまいだろうね。

こんなくだらん屁理屈いうより、儲からないからロイヤルティ下げてくれと交渉するべきだと思うが、どうかな。

[関連エントリ]
消費期限の長さとロスは反比例する
セブンイレブンへの排除命令は当然だが
コンビニ店主「見切り販売」の動きを考察
コンビニ問題で思うこと
コンビニ弁当を値引き販売すればどうなるか
商品価値は値段で決まる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください