Sad storyは突然に 第5話

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ガードレール下を覗き込んだ時、途方に暮れるというのはこういう気分なんだろうなと思った。バイクで自走できるとかそういう問題ではなく、そもそもバイクを引き上げるのがほとんど不可能なところにNC35は落ちていた。では、その問題の写真を少しだけ・・・マウスカーソルを載せるとモザイクが外れる。尚、その状態からマウスカーソルを外すと画像は自動的に消滅する。これ、個人的にはケツ毛バーガー並に恥ずかしい写真なものなのでね。あしからず。

途方に暮れていてもしょうがない。とりあえず帰る足もないし、このバイクをそのままぶん投げておく訳にも行かない。こういう場合はバイク屋にヘルプミーするしかないなぁ。そう思っていると、恥ずかしいことに対向車線から一台のバイクがやってきた。

「うへー、こっぱずかしー。そのまま行ってくれ。」そう思っていたのだが、そのバイクは俺の期待を見事に裏切り停止した。

「大丈夫ですか?」
「ええ、とりあえず・・・俺は大丈夫なんだけどバイクが・・・」
「あらー。もしアレでしたら、下まで送りますよ?」
「すみません。まずはバイク屋に電話してみます。」

そういいながら、携帯が壊れていないかドキドキしながら携帯を取り出す。携帯は無事のようだ。液晶のバックライトが暗くて携帯の画面がよく見えない。やっとこさバイク屋の番号を探しだし通話ボタンを押すが、ウンともスンとも言わない。おかしいなぁと思いながらよく見たらなんと「圏外」である。さすがPHS。イザと言うときこれかよ。

「あー、圏外みたいです。」
「じゃ、通じるところまで乗せていきますよ。」

いや、ほんと助かる。地獄に仏とはまさにこのことだ。

「そのまえに、ちょっと写真撮っていいですか? こんなの滅多に見ないから。」

そりゃそうだ。俺だって見たことない。

「あ、カメラ持ってこなかったみたい。じゃ、行きますか。」
「すみません。じゃ、遠慮なく・・・」

2ケツの後ろなんて何年ぶりだろう。乗り方忘れたよ。と思いつつ、こんなところで遠慮してもしょうがないのでさっさと後ろに乗る。転倒したのも情けないが、またがるとき足がつったのがまた情けない。転倒のダメージよりつった足の方が痛てーのが笑える。ステップに足をかけるとつり具合が激しくなるので、足をステップに載せずブランとさせている俺。ごめんね運転しにくいタンデム野郎で。

途中、何か所かで電波の状態を調べるが、いずれも「圏外」だった。仕方がないので、さっき給油したあたりまで峠を下り、その近くのコンビ二からバイク屋に連絡をいれた。

つづく

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