日韓戦での雑感

昨日飛び込んできた香川の怪我の話。仕方ないとはいえ、ちょっと痛い。日本も痛いけれど、ドルトムントは今ごろ頭を抱えているに違いない。香川vsオージーって牛若丸と弁慶みたいで面白そうだったのになぁ。明日は藤本で行くのか、それとも柏木か、もしかして李か?個人的には藤本が見てみたいね。

さて、先日も日韓戦について書いたが、少々書ききれなかったことがあったので改めて書いておこう。

今大会の我らが代表が今までの代表と決定的に違うのが、セットプレーからの得点が非常に少ないということ。FKがうまくないワケでもないのだが、今まで強みであったFKへの期待が非常に少ない。これはマスコミのどうしようもない煽り(俊輔といえばFKみたいな)があまりないことも一つの要因かとは思うが、チーム全体でもいい位置でFKをもぎ取ろうという意識よりも切り裂いて得点してしまえという意識の方を強く感じる。まぁ、アジアンレフェリングというのもあるんだろけどね。

先日の日韓戦のPK戦で勝利を決めた直後、TVからセルジオ爺の子供みたいにはしゃいでいる声が聞こえたのには思わず笑った。厳しいことばかりいうセルジオ爺だが、ああいう試合では本当にタダの1ファンなんだよね。

スポーツナビに掲載されている宇都宮徹壱さんの勝因は「信じる力」 日々是亜洲杯2011(1月25日)というコラムには泣けた。ザッケローニ監督は今までの監督の中で、もっとも日本人に近いメンタリティを持った監督なのかもしれん。今までの采配とか選手起用とかインタビューを聞く度に思っていたのだが、この前日本にきた監督とはとても思えないのだ。人を悪く言わず選手・対戦相手などすべての人を尊重するその姿は、和を持って尊しとすることを忘れかけている日本人に改めて「日本のよさ」を教えてくているような気がする。いい監督に恵まれるのは幸せなことなんだなだと思う。

韓国はやはり強かった

ご承知のとおり、準決勝の日本-韓国戦は延長PK戦で日本が勝ち上がった。2-1になった時点で「これは勝てるかも」と思ったのだが、やはり韓国は韓国だったね。強いよ。

組織的な攻撃では日本が上だったが、個の力は完全に韓国が上だったと言わざるを得ない。最後の最後での同点ゴールは「あー、やっぱり韓国強いなー」と思わせるに十分なものだったと思う。実際見ていても「やっぱり逃げきれなかったか・・・」という思いが強かった。日本は前半の決定機を逃したのが最後の最後まで響いた形だ。

あの韓国のパワーはどこからくるのだろう。コンディションはどう考えても良くないはずなのに、後半からは完全に韓国の方が走り勝っていた。韓国の選手に少し経験が不足していたように見えたが、それだけが日本にとって幸いだったように思う。

驚いたのが、我らが代表のメンタルの強さだ。最後の最後に追いつかれてもひるむことも落胆することもなく「勝つのは我々だ」といわんばかりの顔つきだった。本田の勝気がいい方向に作用しているのかもしれん。

それにしても本田だ。あの延長PKのとき、イヤーな予感がしたら見事にGKに当てやがった。何してるんだボケとか思ったら細貝がものすごいスピードで詰めていて驚いた。本田のキックをGKが弾いたのも、その弾いたボールが細貝の前に転がっていくのも、偶然とはいえ本田の「持ってるなー」なんだろう。さらに図々しい事にPK戦の最初のキッカーに出て行くあたり「お前どんだけ図々しくて強心臓なんだよ」って感じ。アレで外したらボケカス味噌糞なんだが、韓国の強い意志さえもぶち抜くような強い弾道で決めやがるあたりが本田△といわれる所以か。PK戦はあの本田のPKの威力ですべてが決まったようなもんだ。韓国最初のキッカーのク・ジャチョルだが、蹴る前の表情に迷いが見えたような気がするし、対する川島はいつもより大きく見えた。その予感どおり川島が見事にセーブ。その後韓国は信じられない事にイ・ヨンレ、ホン・ジョンホともに外してしまう。あの韓国がこんなのありえんだろ。ちょっと信じられないような状況だったが。それも本田のキックがすべてではなかったかと思う。韓国は延長で追いついた段階で安堵してしまったのかもしれんね。

とにかくいい試合だった。韓国はやっぱりとてつもなく強かったし、日本もその重圧を十分に耐えた上で日本らしさも出した。日本の攻撃が機能すると韓国でもついてこれないことが判ったのは非常に大きい。

さぁ、最後は宿敵オーストラリアだ。我らが代表は、俺のドイツのトラウマを取り除いてくれるだろうか。コンディションとコンビネーションが整えば、オーストラリアをケチョンケチョンに出来るはずだ。ただ、オーストラリアのパワープレーはかなりヤバい。日本が一番苦手とする攻められ方を一番得意とするチームなだけに厄介だ。

後半息切れしながらも勝ち上がっていく姿は1999年のワールドユースで準優勝した日本代表の姿にダブって見える。あの時の決勝は不可解なジャッジ等(前の試合のイエローで小野が出場停止。開始早々の南のオーバーステップなど)でスペインに4-0で完敗だった。今回の決勝も、審判は日本に対して最後まで厳しい笛を吹くような気がする。

それでも、今大会で韓国・オーストラリアとガチンコ勝負出来るのは貴重な経験だ。経験を積むだけでなく、勝って記録も残してほしい。

日韓戦を前に

もうすぐアジアカップ準決勝がはじまる。相手はあの韓国だ。長谷部が「やっとフットボールが出来る」なんて話していたようだが、まぁ本音だろうね。ただ、試合前にそういう台詞はどうなのかなと思う。

いつもなら心臓バクバクとかしてしまう俺だが、今大会はとても冷静に、かつ平常心で見ている。理由は不明。その「冷めた目」で見ると、今大会の絶対的な力は若干韓国が上だが日程等によるフィジカルコンディションの差と日本の延びしろでほとんど互角に見える。チームの戦い方もなんとなく共通する部分も多い。こういう試合は実力以上の点差で試合が終わることがままあるので、結果は大差がついているかもしれん。

あの驚きのカタール戦が終わって数日が経った。試合後は驚きと勝ち進んだ喜びとでホクホクしていたが、今になってあの逆転劇の原動力は「怒り」だったのかもしれんと思うようになった。不可解なレフェリング、ちょっとした注意を欠いての失点、細かなミス・・・審判に対しての怒りもあったろうが、なによりそれらを克服できない自分たちに対しての「怒り」が選手の足を進ませたような気がしてならない。

逆に日韓戦は、選手自体が待ち望んでいる試合のような気がする。この試合で自分たちの位置がはっきり判るからだ。意地と意地、プライドとプライドをかけた壮絶な試合になるだろうし、そうなることを望んでやまない。

それにしても朴智星が日本語でインタビューに答えていたのには笑えた。昔の韓国ならあんなことしたら大変な事になっていたような気がするが、今は大丈夫なんだな。なんだか少しうれしかったね。

中東勢全滅のベスト4

今朝の韓国イラン戦で今大会のベスト4が出揃ったわけだが、中東での開催にもかかわらず中東勢が全滅してしまった。この結果は驚きでもあるが、ここ数年の状況から言えば至極当然の結果であったと言えなくもない。それでも準々決勝の組み合わせすべてに顔を出したのだからどこか一つくらい勝っても良さそうな感じはする。まぁ、南アフリカワールドカップでも気がついたらベスト4に南米がいなかったから、それと同じようなものなのかもしれん。

それはさておき、昨日の試合はいずれも延長に突入し、体力が根こそぎ削り取られたんじゃないかと思えるほどハードな試合だった。日程的に一日余裕のある日本・ウズベキスタンが時間内できっちり勝ち上がったのに対し、日程が厳しくなるオーストラリア・韓国がともに延長に入るなんて不思議なこともあるもんだ。この日程が日本に有利になるようなゲームプランで大一番に望んでほしい。ま、相手が韓国だから、そんな日程なんて関係なしのフィジカルを見せてくれると思うけどな。厳しい試合になるのだけは間違いない。

もう一方の組み合わせだが、恥ずかしながら今大会のウズベキスタンの戦いを一度も見ていなかったりする。というか、はっきり言ってノーマークだった。組み合わせに恵まれている感は拭えないが、聞くところによるとかなりモダンなサッカー(死語か?)をしてくるようだ。もともとうまいからな、ウズベキスタンの人は。そのチームと、相変わらずまったくクソ面白くもないオーストラリアが相対するわけだが、個人的にはツマらねぇオーストラリアはさっさと負けてほしいと思う。俺はドイツでのトラウマがまだ抜けていないんだよ。だからオーストラリアは大嫌いだ。強いのは認める。認めるが嫌いなんだよ。文句あるか!

ちょっと興奮してしまったが、こちらも面白い戦いになるのはほぼ間違いない。いやぁ、これからの準決勝2試合、3位決定戦、決勝戦と、楽しい試合が4つも続くなんてうれしいね。そのうち2試合でわれらが代表の姿を拝めるんだから最高だな。

カタール戦での驚き

昨日のカタール戦は想像以上に苦戦を強いられた。

先行され続けた上に途中から10人での戦いとなったが、そのビハインドを見事に跳ね返したのは驚きだった。10人になった途端勝ち越されたときはさすがに「今日はダメかもしれん」と思ったのだが、そんな弱気は選手にはなかったようだ。最後に勝ち越したときには「やった!」という感激より「すげー、この状態で逆転しちゃったよ」という驚きの方が大きかった。

しかし、よく考えてみればカタールの得点は「あんなの入れられたら苦しくなるよな」という得点であったもの確かだろう。一点目はかなりオフサイドぎみだったが、要注意であるはずのセバスチャンにああもあっさりと抜け出されるのは少々頂けない。2点めは若干交通事故的な点数でもあるが、あの位置のFKでゴールのニアサイドにコースがあったのが大きな問題だ。ファーサイドなら少し時間が稼げるが、ニアは速いボールがきたら対応できないのは当たり前だよな。

カタールがそれなりに強かったのも事実だろうが、カタールには残念ながら日本ほどの経験がなかったのが痛かった。先制し追いつかれても逆転出来たのに、先行する度に逆にバランスが崩れてしまってたように見える。カタールは守りに入ると出足が半減してしまい、先行する度脅威は感じられなくなったのが日本にとっては幸いだった。先行したあとどのように戦うべきかということが判らないのだろう。

逆に日本は先行される度に多少のリスクを負っても攻めざるを得なくなったわけで、そうなると個の力とチーム力の差がはっきり出てしまう。怖かったのはカタールのカウンターだが、上で述べたとおり守りに入ると低い位置からのカウンターとなるためか攻めに迫力がなくなる。また、その攻めもセバスチャン頼りであったのも守る方にしてみればやりやすかったに違いない。

今大会は予選1戦目が大苦戦、2戦目も苦戦、3戦目が楽勝だった。決勝トーナメントも初戦に勝ったことであと2試合が約束された。2戦目は韓国かイランなので、最大の難関と言えるだろう。3戦目は決勝か3位決定戦になるわけだが、反対側のブロックを見る限りでは韓国・イランとの戦い以上に厳しくなるとは少々考えにくい。日本はヨーロッパタイプの国には相性が良いからね。さらに言えば予選1戦目は得点のすべてに吉田が絡み吉田デーというような試合、決勝トーナメント1戦目は香川デーだった。予選2戦目は長谷部かな。予選3戦目はもちろん岡崎と前田だ。毎試合ヒーローが変わっているのがとてもいい。次の試合は岩政とか内田とか長友あたりかな?で、最終戦はやっぱり遠藤でしょ。

昨日の試合を見ながら思い出したのだけれど、2004年のヨルダン戦のPK戦ばかりが取り上げられる昨日のサレハ審判って、いつも日本に厳しい笛を吹く人なんだよね。特にボディコンタクトでの基準が日本に厳しく他国には甘い傾向がはっきりとあって、いつもこんなレフリングになる。なんとなくあのPK戦で「いい審判」みたいな錯覚にとらわれていたのが情けない。

さぁ、苦しみながらも勝ち上がったことで、このチームで真剣勝負をあと2試合出来る権利を得たわけだ。この2試合は今後の代表にとっては非常に大きなもののような気がする。後2試合も楽しめるなんて、うれしいじゃないか。

カタールとの試合が近づいている

もうすぐアジアカップ準々決勝のカタール戦が始まる。カタールとは相性がよくないようで、あちこちで報道されているとおり対戦成績では負け越している。といっても負けたのはかなり昔の話で、2000年以降の4試合では1勝3分けと負けていない。しかしこの3分けというのが問題で、いずれも1-1での引き分け、つまり点を取られているのだ。バーレーン・ヨルダン・シリアもそうだが、このカタールともすっきりした試合は非常に少ないのである。

しかし、じっくりと構えて勝負に徹すれば恐れるべき相手ではないだろう。問題はその「じっくり構えて」が出来るかだ。

ワールドカップの時は目立たなかったが、アジアカップでは日本のパススピードの速さが目につくことが多い。これまでの代表はパスを回してもボールスピード自体が遅い場面が多かった。南アフリカワールドカップ以前は、オランダとかのパススピードと比べると自転車とオートバイくらいの差があったように思う。たまに速いパスが出るときもあったが、受け手のトラップが大きくなったりしてしっかりとコントロールできないことがまま見られた。それがどうだ。ここ数試合では「お、速いな」というパスが何本も見られる。速いボールを入れても受け手はきちんとボールをコントロールするのも素晴らしい。あんなパス交換が出来るようになる日がきたのだよ。ああいう場面を見ていると「本当に強くなってきたなー」とニヤけてしまう。

今日の試合が厳しいものになればなるほど、このチームは進化するに違いない。

結果としての一位通過

ご存知の通り、日本はサウジとの最終戦を5-0で圧勝し、アジアカップBグループを一位で通過した。サウジは予想以上に何かが切れていて、いつもなら感じてしまうバイタルエリア近くでの危険な匂いさえなかった。大丈夫かサウジ。点差は5点と大きくついたがゴールが入るときはあんなものだろう。チャンスがことごとく点につながっただけで、得点時以外のビックチャンスがあったかといえば???だ。

とういうことも含めて考えると、第1戦、第2戦はチームを成長させる大きな経験となったが、あまりにもサウジがルーズであった最終戦は、前田と岡崎が点を取った以外さほど得るものはなかったような気がする。おっと、伊野波と岩政も当然ながら十分使えるのが判ったのも収穫だな。

さて、これで決勝リーグの対戦相手はカタールと決まった。この開催国の初戦で負けながらも勝ち上がってきた力は侮れない。厳しい戦いになることは間違いないだろうが、日本は「完全アウエー」状態のときのほうが大人の試合で確実に勝つことが多い。客観的に個人のスキルであるとか実績であるとか国としての経験であるとかで判断すると、日本がカタールに負けるはずはないのだ。その差は一つ一つは少しかもしれないが、全てを重ね合わせたときにはとても大きな差となる。その明らかな「差」を、我らが代表は試合で表現できるだろうか。

次の試合は内田がいないが、代わりは伊野波だろうからそう心配はしていない。最終戦で外れた本田を使ってくるのかは本田のコンディション次第だろうが、本田が外から代表の試合を見ていられたことが今後の戦い方に大きな影響をもたらすのではと思っている。

まもなくサウジ戦

さて、今日はアジアカップ決勝リーグ進出をかけてサウジと戦うわけだが、今大会のサウジの試合を全く見ていないのでサウジがどんな感じなのかはわからない。ヨルダンもシリアもそれなりに手ごわかったが、あのサウジが2連敗して早々にグループリーグ敗退が決まるのは予想だにしていなかった。とはいっても我らが代表も初戦ヨルダンではロスタイムに勝ち点1を拾い、第2戦でも引き分け以下で終わった可能性も高かったので、サウジに比べれば多少運があっただけと言えなくもない。

今日は例の退場で川島が出場停止、チームのアクセントである松井は肉離れと、ここ2戦のスタメンから2人が外れるのが決まっている。ザック監督はどのようなメンバー構成にしてくるのだろう。GKは西川でほぼ決まりとして、松井の代わりに誰を持ってくるのか、だ。似たようなタイプとすれば藤本かもしれないが、負けられないということを重視するのであれば、細貝を中盤の底近くに入れて3ボランチという手もある。香川、前田、本田に遠藤と長谷部が絡み、開いたサイドをゴリとウッチーがえぐる。そんなパターンでも良いような感じ。ただ、ザック監督はあまり大きくメンバーをいじるタイプではないようなので、松井の代わりに李か岡崎ってところが一番妥当なラインか。サウジは強いだろうが、今までのサウジとの試合を思い出すと、ヨルダンやシリアよりは相性が良い相手に感じる。だからそう心配はしていない。

決勝リーグに進んだ場合に対戦する相手は、ウズベキスタンかカタールと決まった。Aグループは2勝1敗で3ヶ国が並ぶと予想していたのだが、中国がウズベキスタンと引き分けてあっさり敗退。今までの相性とかでいうと、ウズベキスタンのほうが戦いやすいかもな。

どんどん勝ち上がって、チーム強化のために1試合でも多く戦って欲しい。

アジアカップ予選を勝ち上がる国は?

今日で各国が全て2試合づつ消化する。すでにクエートとインド、サウジは敗退が決定した。日本が予選を勝ち上がった場合に対戦するのは、中国、カタール、ウズベキスタンのいずれかである。どの国が来ても簡単な試合にはならないだろうが、韓国とオーストラリアに当たるよりは勝てる確率は少し高いだろう。

そのAグループだが、なんだか3ヶ国が2勝1敗で並ぶような気がする。ウズベキスタンが有利なのは明白だが、得失点差になるとどこが来るのかわからない。相手としては中国かウズベキスタンが組み易しだろうか。というか、そろそろ中東以外の国ともやっておきたい。我らがBグループは日本とシリアが抜けるような気がする。ヨルダンも悪くはないが、試合を見た限りではシリアのほうが強いような気がする。

Cグループはかなりの確率で韓国とオーストラリアだろう。他の二ヵ国とはステージが異なる感じ。最後のDグループは、北朝鮮と・・・わかんねーなここは。

いずれにせよ、サウジを撃破してからなんだけどね。こういう「負けなければOK」みたいなときは非常に苦戦することが多いので要注意だぜ。

全く勝った感じのしないシリア戦

見終わって敗北に近い感覚を覚えたのは俺だけか? 全く勝った感じがしない。

前半はまずまずの出来だったが、決めるべきところで決められないのは相変わらずだ。特に前田のどフリーでのヘディングシュートは決めて欲しかった。殺すべき時に殺していないから生き返ってしまうのだろう。

後半はすべてがシリアに一歩遅れているという状況で、ヤバい雰囲気は後半開始からずっと漂いつづけていたのは事実。それでも1-0のまま終わるだろうとタカをくくっていたらあのレッドカードだ。アジアではよくあるジャッジのような気がするが、それでもあの場面でPKは痛い。PKを決められたら勢いに押されて負けもありうるし、引き分けで終わったら予選通過は厳しい状況になってしまう。西川が止めてくれることを祈ったが数センチ届かず同点。ああ無情。

その後はスイッチが入ったのか、一人少ない状況でもそれなりにチャンスを作り出していたのは力関係から言えば当然だろう。こういう変なジャッジの時は審判もバランスを取ろうとするのか、意味不明に有利な笛もよく吹かれる。今回もラッキーなPKを貰ったのは非常についていたと言うべきか。それでも本田が蹴ると判った時にはものすごくイヤーな感じがした。しかし本田はやっぱり強運で、あそこまでど真ん中に蹴っても入ってしまったのには笑うしかない。その後シリアも退場者を出したが、あのあたりではシリアの経験不足がモロに出ている感じがした。

なぜ日本はここまでアジアで苦戦するのか。その理由について色々言われているが、俺は「甘く見ている」ことが一番の要因ではないかと感じる。実際ちょっと真剣にやると、前半の得点以降のようにシリアは全く日本のボール回しについてこれない。それでも日本がワールドカップで強豪国とそれなりに戦えたように、相手をリスペクトして慎重にこられるとそう簡単に点を取ることもできないのである。昨日の試合で俺自身が全く勝った気分になれないのと同じように、日本代表メンバが相手を舐めてかかっている可能性は否定できない。前半得点以降にチンチンにしたせいで「なーんだこんなもんか。楽勝」という意識が蔓延したのは想像に難くない。その意識がそのまま後半に現れてしまったように思う。

相手を十二分に警戒して当たれば大崩れすることはないはずだし、それこそ横綱相撲を見せることができるはずなのに、なぜこうなるのか。

それでも結果だけ見れば今のところグループ一位だ。サウジに負けなければ予選通過だし、仮に負けても得失点差で通過できる可能性がある。逆に見ると、この2試合が楽勝で本当の戦いの時点で甘さが出るより、ここでギリギリの経験が積めたのは良かったことではないかと感じている。

ヨルダン戦について

少し遅くなったが、9日に行われたアジアカップ 日本-ヨルダン戦について戯れ言でも語っておこう。

結果はご存知のとおり1-1のドロー。日本が攻めまくったが・・・みたいな言い回しを結構見かけるが、ボールを回しているだけで全然攻めているようには見えなかった。あまり良くない時の代表そのまんまだ。この試合を一言で言っちゃえば「吉田デー」かもしれん。オフサイドで無効になったゴール、相手シュートのコースを変えたオウンゴールもどき、最後の見事なヘディングシュートと、ぜーんぶ吉田。吉田のゴールが決まったとき、「おお、今日3点めじゃん!」という言葉がつい口から出てしまったもんね。

試合自体は2列目が機能しにくかったかな、というところ。以前の試合でも思ったのだが、香川と本田の位置関係が攻撃のキモになる場合が多いので、この二人は真ん中に並べて置いた方が良いような気がする。サイドに2列目が張っていたら内田も長友も上がりにくいよな。松井を下げて2トップにした後は全体的に動きが出てきたので、やっぱりスターティングのポジションはちょっとどうなのかな・・・と。その他にも全体的に間延びしていて、ジーコの時にPKでやっと勝ったアジアカップの試合を見ているようで笑えた。ヨルダンとは相性が悪いんだな、きっと。

コンディションも今ひとつみたいで、全体的にキレはなかった感じ。はっきり言うと後半20分を過ぎた辺りから「これは負けだな」と思っていたのだが、キレもなくポジショニングも今ひとつな試合を引き分けで終われたのは非常に大きい。

とまぁ、なんとなく熱くなることもなく焦ることもなくドキドキすることもなく淡々と90分を見ることが出来た。なんでこんなに冷めた目で試合を見れているのか自分でも不思議だったが、この時期にあのメンバーで練習も思ったように出来ていないとなればあんなものだろう。次の試合には多少なりとも修正してくるだろうし、次第に試合勘とか見たいなものも戻ってくるだろうから心配はしていない。

それより驚きは次の試合のシリアで、後半同点にされた辺りからはシリアの強さが際立ったように見える。逆にサウジはここ数年力が着実に落ちてきているのがはっきりと見て取れる。楽勝かもと思っていたシリア戦だが、少々手こずるかもしれんな。それでも前に出てきてくれれば崩しようもあるので、焦ることはないだろうけどな。

アジアカップが始まる

ここ数日なんだかやる気がしない。といっても全てにやる気がしないのではなく、なんとなくそわそわする感じで仕事に身が入らない。その理由は全くわからなかったのだが、先日スポーツニュースを見ながら「あーコレじゃん」と思った。

それはアジアカップ。

あのワールドカップでベスト16まで勝ち残り、親善試合とはいえどもあの「アルゼンチン」を破った我らが代表の試合が間近に迫っているのだ。ザッケローニ監督がどのように組織してきたのか。注目の香川・本田は?起用される可能性の高い前田は?センターバックは誰なのか?新しい驚きは見れるのか?などなど、興味は尽きない。今の日本代表がアジアの中で一つ抜け出た存在になれるのか、それとも今まで通りなのか・・・

俺は楽観している。アルゼンチン戦や韓国戦で見せた守りはさらに洗練されるだろう。Jリーグがオフであるハンデはあるが、それを差し引いてもあの組織的な動きはアジアの国々では見ることが出来ないものだ。確かな技術と戦術理解能力、そしてそれを支えるフィジカルとチームのまとまり、それらにザック監督の理論と経験が融合し、名波を中心として優勝したアジアカップの時のような驚きと喜びを与えてくれると信じている。

俺はそのワクワク感でそわそわしているのだ。まるで遠足前夜小学生みたいで笑える。早く始まらないかなぁ。

ワールドカップ開催を願って

これが公開されて一時間もすれば、2022年のワールドカップがどこで開催されるかが決まる。下馬評ではアメリカ有利となっているが、アメリカは勘弁してほしい。前回のアメリカ大会はとにかく暑くてたまらないという印象しかない。当然試合もそんなにスペクタクルなものは少なかったように思う。またヨーロッパへのTV放映を重要視するとなれば、前回と同じような時間に試合が開催されるのは決まったようなものだ。暑さで動けなくなった試合ばかり見せられる方にもなってほしい。というか、やっぱりワールドカップはいいコンディションで戦ってほしいよ。

そういう意味では南半球のオーストラリアは「アリ」かもしれん。前回の南アフリカ大会を見るかぎりでは、気候的にはサッカーにちょうどいい時期のような気がする。

だけど、やっぱり日本で開催されてほしい。前回は韓国に押し切られて急遽日韓共同開催なんてことになってしまった。おかげで試合数は半分になって、そのせいで俺はチケットの一次抽選で落っこちちゃったんだよ。外れたのは共催のせいじゃなくて運がないだけなんてほんとのことは言わないように。試合数が二倍になれば当選確率だって二倍になるだろ?二次抽選で当たったカードが、「メキシコVSエクアドル」。おい、なにコーヒー吹いてんだよ。このカードでも喜び勇んで見に行ったんだぜ。メヒコメヒコヤァヤァヤァっていいながらね。

あのお祭り騒ぎのなかに、もう一度入って行きたいね。みんな自分の国の選手を応援し、負けても相手の国を讃えながらも悔しがる。あの雰囲気をもう一度味わいたいじゃないか。始まる前にはキャンプ地などで盛り上がり、開催中は試合が無い日も試合が無い地域もなんとなく浮かれ気分で一ヶ月を過ごし、そして決勝戦でその夢のような期間は終わるんだ。

今回ダメだった時、俺が生きているうちにまた日本でワールドカップが開催されることってあるのかなぁ。

ザック監督に期待は膨らむ一方だ

ご承知のとおり、12日の日韓戦はお互い一歩も譲らずスコアレスドローで終了した。点数は入らなかったが、緊迫した素晴らしい試合だった。そりゃそうだ。ワールドカップのベスト16に入った国の戦いだもの、そんなおかしな試合になる訳がない。すごいよな。アジアのお隣り同士がベスト16なんて、数年前には想像も出来なかったことだ。(日韓ワールドカップは別物)

そんな感慨に浸りながら、ザック監督が代表をどのように進化させてくれるのか楽しみで仕方が無くなった。オシムも戦術には長けていた監督で、そのエッセンスを注入された代表は見るものの期待を大きく膨らませてくれていたが、ザック監督はオシム以上に戦術オタクだと聞く。明確な指示、筋道が通った効果的な決め事、そして高度な戦術。いずれもオシムとトルシエ以外では見ることが出来なかったことだ。比較的技術に優れ敏捷性に富みよく走る我らが代表に、一番不足していたのが「戦術」や「ゲームプラン」だったのかもしれない。その知恵を少し授かっただけで、我らが代表は今までと全く違うチームになってしまった。今やっているサッカーは世界の強豪国のサッカーそのものだ。全体が調和して動き、そして無駄なボール運びは極端に少なくなった。そしてチャンスと見るや猛然と相手に襲い掛かる。すごい。すごすぎる。たった2試合でここまで変わるものなのだろうか。

最初は?だった今野のセンターバックも、いつの間にか今野がカンナバロみたいに見えてくるから不思議だ。そしてなにより驚きなのが、選手交代の失敗がほとんど見られないことだ。これまでは選手交代によって(悪い意味で)チームががらりと変わってしまうことが非常に多かった。しかしザック監督は違う。交代選手は確実に機能し崩れかけている部分をしっかりと補うため、チーム力が全く落ちないのだ。これはある意味驚異である。先発メンバーも違うし交代要員も違うのに、チームには穴もなく交代による綻びもできない。真面目で器用でクレバーな日本人は日本製品の品質の高さで世界を唸らせた。サッカーでもその品質の高さで世界を唸らせる日が来るような気がする。

原さんはとんでもなく日本にマッチした監督を連れて来てくれたのかもしれんな。

アルゼンチンに勝つとは

ザック監督の初陣は、なんとあのアルゼンチンに勝利すると言うこれ以上ないであろう形で終了した。なんとあのセルジオさえも褒めてるぞ。よく耐えたすごいことだよ/親善試合 セルジオ越後「ちゃんとサッカーしなさい」 : nikkansports.com

そう、結果だけを聞くと「おお、すごいじゃないか」という気がする。相手はワールドカップで2回も優勝し、マラドーナやバティやメッシなどを輩出している世界の超強豪だ。それだけでなく、この前の親善試合ではスペインを4-0 4-1間違っていたので修正で破っている。今回のワールドカップでベスト16に残ったとはいえ、日本がそんなアルゼンチンに勝てると思った人はほとんどいなかったであろう。よくても「善戦したが負け」くらいにしか考えていなかったはずだ。

しかし、国名を隠して試合内容だけ見たら、どちらが勝ってもおかしくない試合であったと思う。アルゼンチンもコンディションが整わなかったのかそれとも整わなくとも楽勝と思っていたのか、今ひとつ調子が上がっていなかったのは確かかもしれない。しかし、場面場面ではやはりアルゼンチンであり、「なぜそんなパスが通る?」とか「はやっ!」とか「その切り込み方は反則」というシーンがたくさんあった。それでも日本は大きく崩れることも崩されることもなく、気がつけば岡崎の1点を守りきり勝利。あの1点以外にも数回決定的なチャンスがあったので、まぁ勝つべくして勝ったというところか。なにより、アルゼンチンに個で見劣りしなかったのが本当にうれしい。

驚いたのが、ほとんど組み合わせたことのないだろ今野・栗原というセンターコンビが十分に機能していたことだ。というか、後半途中から結構な人数の選手を交代させたが、それでもチームとしての戦い方に大きな変化が出なかったのは、この少ない練習時間からすれば驚きに値する。我らが関口も後退直後にパスミスを数本してしまったが、それ以降は無難にこなしていた。我らが代表の戦術理解・実践能力はかなり高いと見て良さそうだし、そこに戦術オタク系の監督が組み合わされたことになる。ザック監督と日本代表の相性は抜群なのかもしれんぞ。

さぁ、次は宿命のライバル韓国との試合だ。アルゼンチンとは違った意味でのガチンコ対決となるだろう。ザック監督はどのような戦い方を植え込むのだろうか。楽しみだ。