客観性のあるデータなしにモノを語るなかれ

最近とあるサイトから目が離せない。毎回毎回新たな驚きを提供してくれるのだからたまらない。先日は売り方について書いてあった。まずはマーケティングの4Pくらいは頭に入れてからこういう記事を書いてほしいと思うが、面白いので勉強などせずに是非このまま突っ走ってもらえれば楽しい。

さて、そのサイトによると、日本の企業には「売る力」が不足しているのだという。

果たして本当だろうか。

こういうことを書くのであれば、まず「売る力」をきちんと定義するべきだ。その定義であるが、売る力の結果が販売数だと仮定した場合、「売る力≒販売数」と見ることが出来る。ここで気になるあのサイトが大好きなオートバイを例にあげて見てみよう。

すこし古いデータであるが、オートバイの販売台数はこのようになっている。
日本の二輪車メーカー動向:日本メーカー世界シェアは5割弱 – マークラインズ 自動車産業ポータル
新興国での需要が伸びており、2015年の世界のオートバイの需要は1億1,900万台になると予想されているらしい。上記データの5年間を見ると、年によって若干のばらつきはあるものの、日本4メーカーの世界シェアは5割弱で、シェアが下降しているようには見て取れない。また、世界の販売台数が伸びているので、日本の4メーカーも生産台数自体は増加している。

この中には当然ながらカブのような小型バイクも含まれているので、おもしろサイト主の考えているマーケットとは違うかもしれない。しかし、数値からは日本のオートバイメーカーに関して「売る力」が不足しているという結論は導き出しにくい。

売る力、すなわち販売力に関しても少し書こう。

悪い商品を扱っているところはそのままでは売れないため、あの手この手で売る方法を考え、結果として商品力で上回る製品より売れることがままあるらしい。これの度が過ぎると「詐欺」とされてしまうこともあるわけで、いわゆる訪問販売などでは結構聞く話だ。販売力だけで言ったら、そういうところが一番強い、という話になりかねんのだがどうか。と、あのサイトに合わせて極論+感覚論で書いてみる。

また、このおもしろサイト主は「日本の企業が没落した」と書いている。だが、何を持って没落したと言っているのか全くわからない。確かに家電メーカーは世界の荒波に揉まれているという話題をよく耳にした。しかし、株価が上がり少し円安になってからは対抗馬であった韓国の勢いが鈍り、最近は報道されることも少なくなった。経済なんてそんなものである。企業の力だけでなく、為替レート、株価などの要因も複雑に絡む。極端な例はバブル時代で、あの頃は世界中が危惧するほど日本経済が世界を席巻していた。国の価値が上がれば企業も実力以上に評価されるし、そうでない場合はいくら実力があっても経済的に不利になる。何を根拠に日本の企業が没落したと評しているのか、少しくらいは客観的データを用いて説明するべきだろう。その他にも、「技術立国ニッポン」というのは、売る力を犠牲にした上で成り立っていた、とか、面白ネタ満載だ。はらいてぇ。

書きたいことはたくさんあるが、今後も面白いネタをもっともっと提供してくれるであろうから、今日はこのへんで。
アディオスwww

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください