売却先候補との交渉

だめだこりゃ社は事業売却先の候補2社と交渉を開始した。だめだこりゃ社の財務は資金面での危機を相変わらず唱えていた為、だめだこりゃ社も売却先候補に価格の提示を急がせた。

事業売却する場合、そのDD(デューデリジェンス)には少なくとも2ヶ月はかかる。土地や建物の資産評価は当然のことながら、営業権の評価を過去の実績を元に将来価値を見込むのであるから時間がかかって当然なのである。但し、今きちんとDDできるところは少ないのではないかと思う。資産や会計上の調査、つまり会計監査は出来るだろうが、将来価値まで算出できるところは外資系を除いては数えるほどしかないだろう。

当然交渉先の2社もきちんとしたDDをする時間が十分にあるとはいえなかった。それでも資金が続かないとなれば急がねばならない。まずは2社と秘守義務契約を結び、膨大な資料のやり取りが始まった。

通常このような交渉の場合、税理士・会計士・弁護士・労務管理士などを加えた社内の特別チームが組まれるのが普通である。しかしだめだこりゃ社は愚かにも社内の人間だけでやろうとしていた。このガードの甘さがのちのち大きなリスクを背負い込むことになろうとは、だめだこりゃ社の経営陣は想像だにしなかったに違いない。このようなリスク管理出来ないからこそ今のような状態にはなっていることさえ理解していないのであるから当然といえば当然である。

だめだこりゃ社は必要な書類の管理もずさんな経営状況を鏡で写すようにひどい状況であった。その状況の中、だめだこりゃ社のチームは資料をかき集めた。このような話は社内に漏れてはいけない話なのであるが、今まで出せといわれたことのないものをかき集めているのである。勘のいい人間は不穏な空気を感じ取っていた。

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