俺の前にいるやつらが上司や会社に対しての不満を言い合っている。そんな文句を聞いていると「お気楽でいいよなぁ」とつくづく思う。言われていること指示されたことをこなすだけでよしとされているのに、その作業にさえ不平不満を述べる。別にお前にやってもらわなくても構わない。真面目なアルバイトでも雇ってやらせたって構わないのだ。一応毎月の給料が保証されている身分だから故、遊ばせておくのもアレなので作業を割り振っているだけに過ぎない。コスト面から言えばアルバイトのほうがマシなのだ。そういう立場に置かれていることを理解していない奴に限って文句をいうのは非常に興味深い。
ある人が「なにも考えないでやっているのは仕事じゃなくて作業だ」と言った。この文句ばかり垂れている連中がやっているのは、まさに「作業」であって「仕事」ではない。だから奴らの「作業」は少し教えれば誰にでもすぐ出来る。ニューフェイスとこの連中の違いは若干のスピードだけで、それは人数で補えるレベルであることさえ気がついていない。少々大きめの負荷をかけただけで文句を言うのは、その負荷をこなしていくスキルがないことを自分から白状しているのと同じだ。
文句をいう奴らに共通しているのは「被害者意識」と「自分が文句を言われる立場だったらどうするか」を考える能力の欠如だ。考える力がないことは自己研鑚能力が低いことを意味しており、そのためにいつまで経ってもスキルが上がらず負荷をかけるとすぐパンクしてしまうのだ。そして、そのパンクの原因はすべて負荷をかけた側にあって自分たちのせいではない、これが文句をいう奴らのお決まりの思考パタンだ。
このタイプの人間が多くいると、その文句を耳にした人間も次第に腐っていく。ある者は本当に腐っていき、ある者は腐るのが嫌でその職場を離れていく。腐ったみかんの話はある面では正しいのである。
しかし、こういう人間を作ったのは紛れもないその上司や経営者だ。文句を黙って言わせ、納得させる努力もせず、文句をいう方が悪いと思っている。つまり、どっちもどっちなのである。文句を言う方も言われる方も、同じことをしているから同じことを繰り返しているのだ。そして、大きな変化なくしてその循環を断ち切るすべは殆ど無い。その大きな変化は自発的に起こることはまず有り得ず、会社が大きく傾くとか経営者が変わるといったタイミングでしかまず起こらない。俺はその変化の波に飲まれない力や波にのることのできる自在さを持っているのだろうか・・・そして文句をいう彼らは・・・