俺はバイクの記事をよく見るせいか、スマホにバイクの記事がよく送られてくる。今日も「
Q.ブレーキと前のめりの恐怖はセットじゃないのですか?【教えてネモケン140】」という記事が送られてきた。バイク乗りのブレーキングについての興味は尽きないんだなーと思う。
この記事でもいつもどおり「リヤブレーキの制動効果が大きいことを知るべき、そして前のめりが減ってブレーキングの安定も増す!」ということが書かれていた。リアブレーキについてはいつも思うことがあるので、普通の意見とは違うと思うが書いてみよう。
俺は公道を走るスピードで、リアブレーキを使おうが使うまいがどっちでもいいとんじゃないかと思う。で、俺の結論をいえば「制動時にリアブレーキはほとんどいらない」である。
その理由は単純で、超急制動のようなハードブレーキングの場合、リアに荷重は殆ど載っていないからだ。シフトダウンしただけでもリアが空転するほどリアに荷重は載っていない。というか、リアタイヤが接地していないレベル。そのときにリアブレーキを踏む意味はない。公道でハードブレーキング自体がおかしいというツッコミはナシでお願い。
また、リアブレーキを先に掛けるとリアが沈み安定するというのも、残念ながら俺の腕ではほとんど実感できない。それどころか、普通のバイクのリアブレーキはサスの動きを妨害してしまうらしい。これはよく考えれば当たり前のことだ。現在のバイクのリアブレーキは殆どがリジッドマウントなので、サスの動きでブレーキキャリパの位置が変わる。そこでリアブレーキを掛けるとサスが沈む方向に働くらしい(アンチリフト)。加速時のアンチスクワッドの逆と考えればわかりやすい。極論をすれば、リアブレーキを掛けるとリアサスが沈んでかつ動きにくくなるのだ。(フローティングマウントは別)。
このあたりは「
●リアブレーキのリジッド化(
Ride On GSX-R!)」に詳しく書かれているので参考にされたい。
リアサスが動きにくくなり、かつ荷重が載らないので効きが悪い。これで使う意味があるのだろうか、というのが俺の率直な感想だ。
制動時、フロントブレーキだけだとギクシャクすると思うだろうが、要は慣れの問題だと思う。制動でリアブレーキに意識を削がれるくらいなら、フロントブレーキだけに集中したほうが安全ではなかろうか。
コーナリング中に車体の姿勢変更にリアブレーキを使うのは有効みたいな意見も聞くが、どうなんだろう?。一流のレーサーは使えるのかもしれんが、俺程度のレベルではコーナリング中に不器用な足で操作するリアブレーキなどうまく使えるはずもないのでよくわからない。
ということで、ほとんどリアブレーキを使わない俺の、もうすぐ6万Kmに達するであろうCBRは、リアのパッドは全く減っていないのであった。