Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2006年04月30日

電子脳雑感 BMI革命‐電子の目

[電子脳]
今、YouTubeのような、出来上がったコンテンツではない個人で作成した動画の配信が注目されている。これは自分のイメージを物理的に作成したもので、自分の思考を物理的に具現化し自分の目の変わりにビデオカメラを使って記録したものと言える。

もしBrain Machine Interfaceが実用化された場合、人の目がビデオカメラの変わりになると思われる。つまり自分の見た映像をそのまま電子媒体に記録配信できると言うことである。リアルな何ら加工されていないイメージを、そのまま誰でも伝えられ受け取ることができるのだ。

これは何をもたらすのか。見たものを記録するのにカメラやビデオは必要なくなってしまうのだからカメラやビデオの需要が極端に減ってしまうという俗物的な現象は起こりえる。また、人口と同じくらいの数の「目」が出現するかもしれないのだから、わざわざ特定の企業や団体に脚色してもらって報道してもらう必要はなくなる。つまり、今のジャーナリズムは崩壊していくのではないかと思う。TVの存在も怪しい。

YouTubeのようなところが流行っているのは、そういった現象の前兆ではないかと思っている。

重大事件など、関係者の「記憶」を配信してもらうことで、その当事者たちの体験や思考をそのまま感じることができるようになってしまうのかもしれない。そうなればジャーナリズムなど全く必要ないではないか。

だが、ここに大きな落とし穴があることも忘れてはならないだろう。人間の脳は事実を全て記憶しているわけではない。思い込みなどで自分に都合よく記憶されてしまうことも多い。その感覚までもが伝わった場合、どれが事実であるのか判明できくなる可能性も大きい。それだけではなく、意識的に事実を改ざんした記憶を作られてしまう可能性も否定できないのだ。

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2006年04月27日

電子脳雑感 脳コンピュータインタフェースその1

[電子脳]
さて、先日の「立花隆が探る サイボーグの衝撃」であるが、前に放送されたNHKスペシャル-サイボーグ技術が人類を変えるの焼き直しに近く、インパクトは思ったより弱かった。ただ、やはり脳コンピュータインタフェース(この呼び方どうなんだろう。Brain Machine Interfaceという言葉のもつ意味とは少し違うような気がするのだが。)は非常に気になるテーマである。

番組ではサイボーグ技術に焦点を当てていたため深く掘り下げてはいなかったが、脳とコンピュータ(NoteComputerじゃないよ)を繋いだ場合、コンピュータを介して脳と脳がつながる場面も十分想定できる。もっと進めば脳の信号を直接ほかの人に送ることも可能になるだろう。そうなれば「言葉」の持つ意味がなくなってしまう可能性は高い。

たとえば、料理番組とかで「おいしい」とか言われても、そのおいしさは実際に味わって見なければわからないことだし感じ方も千差万別だろう。だが、その感覚が直接頭に流れ込んでくるとしたら…

そうなれば嘘もつけないし悪意もすぐ伝わることになる。死ぬときの感覚さえ共有できるようになるであろう。これはもう人類にとってとんでもないことである。もしかしたら争いごとは一気になくなってしまうかもしれない。

だが、物理的な争いではなく、思考での争いが始まることも十分考えられる。相手の思考をのっとってしまうことも出てくるに違いない。

薀蓄を語るテーマとしては最高に面白い話である。

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2006年04月24日

サイボーグの衝撃

[電子脳]
今日4月24日22:00から、NHK総合で「立花隆が探る サイボーグの衝撃」という番組が放映されます。

前回のNHKスペシャル-サイボーグ技術が人類を変えるという番組で衝撃的だった脳コンピュータインターフェースが再び取り上げられるようです。

非常に興味のある話ですので、今日は何をさておき帰って番組を見なくてはなりません。たとえこいでゆかのようなかわいこちゃん(死語)に誘われてもね。

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2006年04月20日

電子脳 感知

[電子脳]
「電磁波を感知してる?電磁波を感じ取れてるのか、俺?」

俺の中である記憶が蘇った。

その昔、俺がパソコンを使い始めて間もなかったころのパソコンはハードディスクはおろかフロッピーディスクさえついておらず、ブログラムはデータレコーダでカセットテープに保存するのが一般的だった。昔から使っている人はわかると思うが、あの「ピーーーギャラギャラ…」って奴だ。そのころ俺は一本のカセットテープに何本ものプログラムを入れていたのだが、何度も頭だしをしているうちに最初の出だしの音でそれがどのプログラムであるかなんとなくわかるようになってきた。

「もしかしたら、この電磁波をそのまま解読できるようになるかもしれない…」

俺は咄嗟にそう思ったのだ。

「もしそうだとしたら、すごい事だぞ…」

俺は少し興奮し、試しにアスキーコードの「a」一文字だけ入れたメールを携帯に送信してみた。何度か同じメールを送信し、今度は「b」だけのメールを送信してみた。

確かに信号が違う。だがその違いは一文字の違いという感じではなく、かなりの部分が違っているようだった。それはそうだ。メールにはヘッダがついている。ヘッダ部分のデータ量の方が圧倒的に多いしヘッダ情報も当然違う。本文はたった一文字の違いだが、それ以外のかなりの部分が違っている。よく考えればわかるようなことなのだが、興奮していて気がつかなかったのだ。

電磁波を直接理解するのは、こんな手法では難しいだろう。だけどどうにかなるはずだ、俺はそう思った。

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2006年04月12日

電子脳 電磁波

[電子脳]
その「ぶぶぶ…」という刺激は、低周波治療機のそれと似ていたが、低周波治療機のように直接筋肉に作用するものではなく、刺激だけが頭の中に流れ込んでくるような感じなのだ。

「なんだろ…」

不思議に思ったがその後は特に何もなかったので、俺はその疑問を打ち消すように足を速めて会社に向かった。

会社に着き、いつものとおり携帯を机の上に置いた。俺にくるメールは比較的多い。スパムも多いのだが、中には急を要するものもある。そこで俺はメールを全て携帯に転送するようにしている。そして携帯を机の上に出しておけばPCで確認するよりメールが来たことに早く気がつくからである。

携帯を手にしたとき、ふと俺はあることに気がついた。

「さっきの ぶぶぶ…っての、携帯にメールがきたときの感じに似てるなぁ。」

携帯をスピーカーのそばに置いたことがある人はわかると思うが、携帯に信号が送られてくると、スピーカーからぶぶぶと音が出ることがある。携帯に送られてくる電磁波をスピーカーが拾っているのだろう。あの刺激はそのときの音の感じにそっくりだった。

俺は試しに自分のPCから携帯にメールを送ってみた。

俺の想像は正しかった。メール送信後、すぐにスピーカーからぶぶぶと音がし、俺の頭も同じ感覚で刺激が走ったのである。

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2006年04月04日

電子脳 衝撃

[電子脳]
俺は、金髪を指でつかみ、先端にそっと触れてみた。

俺の体に軽い衝撃が走った。そっと触れたせいか、最初に触ったほどの衝撃はなく、逆に快感に近いものであった。そのときの感覚をなんと言い表せばいいのだろう。生まれて初めて亀頭に触った感じが一番近いかもしれない。まるで剥き出しになった神経である。

「こりゃ気持ちいいわ。」

次第にその衝撃にも慣れ、快感だけが残る。

俺はしばらく金髪をもてあそんでいた。金髪に熱中しているうちに電車はいつもの駅に到着し、俺は慌てて金髪から手を離し電車を飛び降りた。熱中のあまり時間を忘れていたらしい。

「あぶねー、乗り過ごすところだった。」

俺は独り言のようにつぶやき、いつもの階段を上り始めた。

と、そのときである。今までの感触とは違う感覚が体を貫いた。ちょっと不快感を伴うその刺激は、最初断続的に数回、その後数秒間続いた。音にすれば「ぶ、ぶ、ぶぶぶぶ…」といった感じである。

「なんだ今のは…」

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2005年11月15日

電子脳 金髪の正体

[電子脳]
金髪の一本にねらいを定め、指に力を入れた。息遣いが少々怪しくなってきている。頚動脈から自分の鼓動がわかる。

「せーの…」

もしあまりの衝撃でぶっ倒れたらどうしようかという迷いを打ち消し、俺は勢い良く金髪の一本を引っ張った。

だが、その金髪は抜けなかった。正確に言うと、ずるっと頭の中から5cmほど伸びてきたのだ。恐れていた電撃のような衝撃はなかったが、一瞬視界がぐにゃっと揺らいだ気がした。

少し驚いたが、俺はもう少し引っ張ってみることにした。すると金髪は頭の中からにゅるにゅると出てきた。特に刺激はなかった。毛根はないのか?そんな思いもよぎったが、とりあえず30cmほど引き出してみた。この位あれば抜かなくてもよく見れるからだ。

白髪をよく見たことがある人はわかると思うが、白髪はまるでガラスのように透明である。その金髪は、光ファイバーのような透明な髪の中に、芯のような金色の物体が入っていたのである。まるで透明なビニルで包まれた導線のようだ。

先端を見ると、かすかではあるがその金色の物体が髪の中からはみ出している。どう見ても金属だ。

「あの ビリッ はこの部分に触ったからか?」

そう思った俺は、恐る恐るその金色の先端に触れてみた。

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2005年11月11日

電子脳 異変その2

[電子脳]
気が付くと思った以上に時間が過ぎていた。俺はあわてて洗面台から離れ、リビングで朝食をかっくらい家をでた。

しかしこの金髪はなんなのだろう。電車の中でも金髪のことが気になって仕方がない。だが、先端に触ったらまた衝撃が走るかもしれない。俺は髪の先端に触れないよう、指を頭皮の上で滑らせるように髪の根元から問題の金髪をまさぐった。

先端に触れないと非常に気持ちが良い。触っていると頭のもやもやが次第に取れていき、何でも出来てしまうような感覚に包まれる。

「抜いてみようか…」

先端に触れただけで全身に電気が走るような衝撃を味わっていながら、好奇心のほうが勝ってしまうのはどういうわけだろう。とにかく問題の金髪を手にとって見てみたかったのだ。

金髪の一本をつまみ、俺は覚悟を決めた。

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2005年11月09日

電子脳 異変その1

[電子脳]
朝7:00。いつものように目覚ましが俺をこの世に引き戻す。

朝はいつも眠い。目覚めのいい朝なんてあっただろうか。そんなことを思いながら洗面台の前に立つ。ひどい髪型だ。いつもにもまして今日の寝癖はひどい。昨日風呂に入った後、ろくに髪を乾かさないで寝てしまったからだろう。

歯を磨きながら手櫛で髪を整えていると、頭になにやらいつもと違う感触がある。丁度頭のてっぺんのあたりの髪の毛がいつもより硬いのだ。

「なんだぁ?ジェルでもつけすぎたか?」

俺はいつもハードジェルを使っている。しかし、寝る前にハードジェルを、それも頭のてっぺんにだけなどつけるわけはない。俺はその硬い部分をまさぐりながら、少し頭を下げて上目遣いで鏡に映った自分の頭を見た。

鏡に映ったのは金色に光る髪だった。結構まとまって生えている。白髪のなりそこねかなとも思ったが、かなり綺麗に光っている。まるで本物の金の導線のようだ。

「寝ぼけるのも程があるなぁ。光の加減かな?」

そう思いながらその金髪をつまんでみた。触った感じは髪の毛そのものだが、やけに癖がつきやすい。その金髪に触っているとなんだか微妙に心地よいのだ。

「おっかしいなぁ。」

俺は何気なくその金髪の先端を指で触れてみた。

「うわっ!!」

先端に触ったとたん、体中に腰椎麻酔を注射されたときのような衝撃が走った。まるで神経に直接触ってしまったような感覚だ。

「なんなんだよ、これ…」

つづく

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