Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2004年04月03日

文章でのコミュニケーションの難しさ

[つれづれなるままに]
poohpapaさんの書き込みとコメントをみていて、昔から持っている恐怖がまた頭をもたげてきた。

自分のサイトで自分の思っていることを率直に書いた場合、それが読んだ人にとって「独断と偏見」に感じられたり「差別」と感じられたりして、気分を害してしまうことがあるのはよくある話。そのことについてとやかく言いたくないし、しょっちゅう気分を害することしか書いていないのであればもうそこへは行かなければいいというのが私の本心ではある。

特に、個人のサイトについては、私を含め、そんなに多くの人が訪れることはないだろう。そういった場合、極端に偏ったことを書いてもまったく話題されることもないし、反論されることもない。勝手に自分の思いをつづっていても、実質的にはほとんど問題にされないわけである。

しかし、気が付いたら結構多くの人が書き込みを読んでいて、気に障った人も結構いた場合などはどうなるのであろうか。書き手も、反論が多すぎて自分のスタンスをまげてしまう人、あくまで突っぱねて総スカンを食う人など、いろんなタイプがあるだろう。

昔、草の根BBSがはやったころ、OFF会などに参加して、書き込みから受けるイメージと実際の人物のイメージがあまりにかけ離れていて戸惑ったことがよくある。私は、このときから「文章だけのコミュニケーション」に恐怖を抱いている。

前にも書いたが、文章だけのやり取りは非常に難しい。表情、口調、身振りなどの、通常コミュニケーションを取る場合に判断材料となる要素が極端に不足しているからだ。その情報を補うべくいろいろやり取りした場合、結果的にはかなりの労力を要する場合が多い。また、過去の情報も残っているため、蒸し返されてこじれていく場合もよくある。

細かい話になるが、私が書いた中に
そのことについてとやかく言いたくないし、しょっちゅう気分を害することしか書いていないのであればもうそこへは行かなければいいというのが私の本心ではある。
というところがあるが、これを
そのことについてとやかく言いたくないし、しょっちゅう気分を害することしか書いていないのであればもうそこへは行かなければいいというのが私の本心ある。
と書くだけで、書き手の意図しているところは大きく変わる。こういう細かいところまで読みきれる人はどのくらいいるのであろうか。

比較的文章をきちんと読み書きできる人は、その文面からかなりの情報を得られるのだろうが、現在のように誰でも容易に発信できるようになると、そうでない人も多数出てくるだろうし、実際増えているのではないかと思う。そう思うと、私の恐怖はますます大きくなっていくのだ。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2004年04月03日 20:18:42



コメント

poohpapa

こんばんは、「悪徳不動産屋の独り言」を書かせて頂いているpoohpapaと申します。
私の文章で何人かの方がもし不愉快な思いをされているなら、書き手である私の責任です。実は、ひとつのコラムを書くのにも、何日もかけて文章を練り直していますが、それでも落ち度があるようです。読み手によって受け止め方も様々で、同じ文章を読んでも、笑い飛ばせる人と、落ち込む人がいるのも分かりますし、100%全員に受け入れられるものは書くことはできません。テレビなどで、アナウンサーが、「番組中不適切な発言があったことをお詫びします」、と言ったりしていますが、私からすれば、「何の話?」程度のものだったりします。稀に、「なんでそう解釈するかなあ」ということもありますし、いっそ、コメントの受付を止めて、垂れ流しにしようか、とも考えてしまいますが、それも無責任で出来ません。
正直なところ、今悩んでいます。
2004年04月03日 21:29:50

おやじまん

poohpapaさん、こん**は。

本当はpoohpapaさんの所にコメントしようかと思ったんですが、こちらで失礼します。またコメントが変に盛り上がってしまうのもなんなので…

私はpoohpapaさんの気持ち、よくわかります。

poohpapaさんの書き込みを読んでいて、とても思慮深く頭の回転の速いかただと思っています。コメントにもかなり気を使って書かれていると思います。

poohpapaさん以外の人たちのコメントのやり取りが、あまりいい雰囲気でなかったように感じて、少し気になっただけなのです。

私の個人的な意見を言わせていただければ、poohpapaさんの書き込みのスタンスは崩して欲しくないと思っています。だって、読んでいて面白いんだもの。ずっと続けていってほしいと思っています。がんばってくださいね。
2004年04月04日 02:11:38

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする