Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2010年09月23日

物の見方は見る人によって大きく違う 

[Man of Kind]あとで読む
とあるお店での話。そのお店にきたある客が、突然大声で店員を怒鳴りつけた。その声は周囲にいた大勢の客をも振り向かせ、その筋の人かと恐怖を覚えるほどの大声だったという。店の者が平身低頭謝りとりあえずその場は収まったが、他にもいろいろなクレームをつけていったらしい。ただ、その客は対応の悪さに極度に腹を立てていたようで、金品を要求するような事はなかったという。

その店の従業員がなにげなしにネットで自分の店を検索すると、なんとまぁその客が自分の店の対応の悪さをブログに書きまくっているのを見つけた。そこには自分がどのような態度で怒ったのかとかということは書かれておらず、ただ単に従業員の対応の悪さからくる印象の悪さを書き連ねていたという。

俺は当然その現場にはいなかったので、実際のところはまったくわからない。しかし、聞くところによると客慣れしているはずの年配従業員でさえ、その怒りっぷりに恐れをなしてその筋の人と思ってしまうほどであったらしい。周りにいた一般客もいい迷惑だっただろう。たとえどんなに気分が悪くなろうと、その一時期的な感情で従業員はもとより他の一般客まで恐れさせてしまうような人の話は信用できるものなのだろうか。

ここには当然「知り合いの話」というバイアスがかかっている。だから俺の聞いた話もどこまで本当で何を聞かされていないのかまではわからない。ただ、2、3の不注意・不備で怒鳴り散らす人間はそのレベルでしかないとは思っている。

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2009年11月26日

俺はアンタのやったことを一生忘れない 

[Man of Kind]あとで読む

先日、はてなのほってんとりで何かを読んで思い出したので書いておく。ちなみに読んだエントリはtwitterのつぶやきだったのだが、内容はまったく覚えていないのが素敵。記憶力が確実に落ちてきていて泣ける。

あれは中学1年か2年のころだったと思う。その時は運動会の全体練習で、全校生徒が校庭に体育座り(俺の地方では「あんざ」と言った)をさせられていた。

その頃の学校は「体罰」なんて言葉はなく、校内暴力さえなかった時代だ。教師は絶対権力者であり、教師が生徒を殴るなど日常茶飯事、それも平手ではなくグーで思い切り殴られることさえあったのだ。出席簿や数学の定規、定番の竹刀など、道具を使って叩かれることも珍しくなかった。

俺たちは体育座りをして教師の指示を待っていたのだが、こういう時には例に漏れずおしゃべりをし出す奴がいる。俺のまわりでも喋っている奴がいて、それが超がつくほどの暴力教師の目に止まった。その教師は何も言わずにおしゃべり野郎に向かって歩いてきた。俺は「あーあ、あいつやられるよ。」と思いながら暴力教師を見ていたのだが、その暴力教師は突然俺の胸ぐらを掴み、俺を釣り上げた。俺はあまりに突然のことで何がなんだか理解できず「俺じゃない」と言おうとしたが、「おれ」という言葉のあたりで左頬に受けたものすごい衝撃とともに視界が180度クルッと回った。

気がつくと俺は地面に投げ出されていた。この教師はなにもしていない俺の左頬を、頭から地面に落ちるほどの勢いで殴ったのである。そのあと、俺は自分の担任とかに俺は何もしていないのに殴られたことを告げたはずだが、その暴力教師はおろか担任からもその件についてなにも言われることは二度と無かった。

この件は俺が教師ギライ・教師不信になった大きな原因の一つだ。

俺が卒業するあたりから生徒も我慢しきれなくなったのか、先生を殴るなどの校内暴力が出てくるようになった。これは起こるべくして起こったことだと思う。ただ、生徒が反抗してみると思っていた以上に教師は弱く、それで生徒が図に乗ってしまったため大きな問題になったように思う。ガキンチョは調子に乗りやすいからね。

あの暴力教師は山本いう名字だったはずだ。俺はアンタを一生忘れない。アンタがヨボヨボになって力も落ちて抵抗できなくなったとき、アンタの胸ぐらを掴んで立たせてアンタが俺にやったことを思い出させてやりたいね。

[関連エントリ]
注意することと怒ることの違い

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2009年09月21日

電車で見かける人たち 

[Man of Kind]あとで読む
電車に乗っていると、不思議だなぁと思う人をたまに見かける。そんな不思議な人にはこんなスタンドが便利かもしれん。

股を90°以上に開いている人
なぜここで股割りをするのか理解できない。春日の真似なのか? エルメェス・コステロのキッスにシール貼ってもらうとよい。

Box席の反対側に足を伸ばしている人
膝曲がらないのかな。大変だね。トリッシュのスパイス・ガールがオススメ。

座席の横に荷物を置く人
そのカバンの中には小人でも入っているのだろう。ホルマジオのリトル・フィートにやられたに違いない。

二人がけの座席に横になる人
靴を脱いで枕・毛布持参でがんばれ。ズッケェロのソフト・マシーンでペラペラにしてしまえば邪魔にならないのに。

香水がきつい人
誘発させられた乗り物酔いの怒りはどこにぶつければいいのだ。露伴のヘブンズ・ドアーで「香水を使えなくなる」と書き込んでやりたい。

一人でしゃべっている人
誰か見えてるの? 近くにエンヤ婆のジャスティスに操られたなにかでもいるのか?それともエンヤ婆の幻覚?

大きな声で歌を歌う人
電車がステージですか。これは広瀬康一のエコーズ ACT1あたりで対処されたし。

おねーさまのスカートをめくる子供
GJ。アレッシーのセト神の影を踏めば、俺もOKだな。

おねーさまの身体に触る子供
ポルナレフのシルバー・チャリオッツ・レクイエム カモーン。俺と子供の魂を入れ替えてくれ。



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2009年05月07日

「日本が終わっている本当の理由」で思い出したこと 

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日本が終わっている本当の理由を読んで、ふと思い出した事があった。

あれは俺が大学生のころだった。俺のバイト先の先輩で、秋田出身のものすごく訛ったものすごく人のいい人がいた。仮にSさんとしよう。Sさんはやさしいというより気が弱いといってもいいくらいの人だったが、根は真面目で馬鹿がつくくらい正直だった。だけど仕事はイマイチで、割を食うので一緒に働くのは勘弁して欲しかったが人間性は嫌いではなかった。

Sさんは普段は借りてきた猫のようにおとなしいが、何とかという宗教にハマっていた。通常は気弱なのだが、宗教の話になると目を輝かせて生き生きとしゃべりかけてくる。ちょっとしたきっかけから勧誘してくるので、宗教なんて糞喰らわっしゃいな俺は、宗教臭がするとさっさと距離を置いていた。

ある日、店の中で客同士の殴り合いの喧嘩が起こった。特に珍しいことでもないのでほうっておいたのだが、Sさんだけは真面目なだけにオロオロしている。その姿をみたアルバイトの一人が、Sさんに向かってニヤニヤしながらこういった。
「Sさーん、得意の手かざしであの喧嘩止めてくださいよ。」

がびーんである。よくもまあそんなうまいこと思いつくもんだと俺は感心した。しかし、本当に驚いたのはその後で、なんとSさんは「よーす」の小さな掛け声のあと、その喧嘩をしている客の方向を向いて手をかざし、なにやらブツブツつぶやき始めたのである。そんなことで喧嘩がとまるわけはない。しかしSさんは一心不乱に手をかざし念じている。

そのうち誰かが通報したのだろう、警察がやってきて喧嘩は収まった。手かざしで止めてくれといったアルバイトは、それ見たことかと言わんばかりに勝ち誇った笑みを浮かべSさんにこう言った。
「Sさーん、全然止まらなかったじゃないですか。」

その言葉に、Sさんはこう答えた。
「うーん、すぎょうがたんねがった。(修行が足りなかった)」

みんな大爆笑である。このSさん、手かざしで喧嘩を止められると真面目に思っていたのである。

しかし、良く考えると非常に恐ろしいことだ。なぜそこまで盲信できるのか。Sさんが教祖に「死ね」と言われたら死んでしまうかもしれない。「殺せ」と命じられたら殺すかも知れん。そう思うと、この気弱なSさんが恐ろしくなった。そこまで信じさせる宗教とはいったいなんなのか。

この時以来、宗教をバカにしていた俺は考えを改め、宗教の恐ろしさを心に刻み、宗教には絶対に近寄らないことを心に決めたのである。恐い恐い。

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2008年10月28日

疲れてるから仕事を休むのはいけないことですか? 

[Man of Kind]あとで読む
疲れてるから仕事を休むのはいけないことですか? : キャリア・職場 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

おもしろい。全ての解答がまた面白い。ただ、超理系思考の俺からいわせていただければちょっと感情に流され杉であるうえ、全く理論だっていないのがすばからしい。

順をおって検討してみる。

前提としなければならないことは、「仕事を休む」(以下、欠勤)という事実だけであることだ。まずはこの事実に対しての影響を想定しなくてはならない。ここで「欠勤の理由についてはどうなのか」などとのたまうアホウがいるだろうが、現象面としては欠勤だけが真実でありその理由は一切関係ない。また、欠勤理由によってなんらかの影響がある場合についても、その問題は切り分けて個別に検討するべきである。

まず、欠勤することでの問題点であるが、これは「他人に迷惑をかける」という意見が多数見受けられる。しかし、これについてはその仕事内容や業務分担などで大きく変わってくるので一概に「欠勤=迷惑」とは言い切れない。完全に業務の歯車として機能しており、欠勤によって多くの業務が停止するようであれば「迷惑の度合は大きい」と言える。逆にその人ひとりで業務が完結する事が多いような場合、別に欠勤されてもほとんどの人は困らない。この質問者が欠勤することによって、どの程度業務に支障が出るのか、この質問からは判断できない。よって、欠勤することの問題点はその「業務内容等によって変化する」が正しいだろう。

さらに、上記は近い所でいっしょに働く人を対象とした「迷惑度」であるが、その「迷惑度」が誰(何)を対象にしているのかも、より具体的に検討する必要がある。いっしょに働く人達なのか、上司なのか、顧客なのか、はたまた家族や自分自身なのか、その対象ごとに迷惑度を推定しなければならないのだ。

次に、この質問者が投げかけている主題「疲れているだけで休むのは良くないことですか?」について検討してみよう。

この質問については、「迷惑度が高い=よくない」という規定概念に捕われがちであるが、はたして質問者がそのような基準で「よくない」を計っているのか、この質問だけではわからない。仮に「迷惑度が高い=よくない」であっても、上に書いたとおり「欠勤による迷惑度合」は業務内容等によって「よくない」度合が変わってくるし、「よくない」度合を計測する対象は何かによっても大く答えは変わってしまう。

仮に「欠勤による迷惑度」が大きい場合、それはいっしょに働く人達にとって「よくない」ことになる可能性は高い。しかしそれもチームの数人にしか迷惑がかからず、その他大多数がなんとも思っていないような場合、一概に「よくない」とは言い切れない。また、欠勤しても業務が遂行された場合、顧客等に対しての損害は発生せず、対外的には「よくない」は見えてこない。逆にいっしょに働いている人に対して「欠勤による迷惑度」が小さい場合でも顧客に対しては多大なる迷惑をかけてしまっている場合だってあるだろう。ああめんどくさい。

ということで、この質問に対する解答は
「解答不能」
正確に答えるには前提条件をより具体的にする必要があり、また、具体的にした時点で答えは自ずと出るだろう。

問題の切り分けが出来ない人がアバウトに質問したって何ら的を得た答えなど出るはずもないのである。要は「そうだねー」とか「わたしもー」とかといった慰めが欲しいだけじゃないか知らん。そんな口だけ言葉だけの慰めもらって気分がよくなるのであれば、自分で自分を慰めていればよろしい。といいつつ、話題の提供にはなるのでもっと楽しい質問はどんどんされたし。ああ無情。

[続きを読む]
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2008年03月02日

私をアメリカに連れていって 

[Man of Kind]あとで読む
かなり昔の話。

ある日裏のデスクにいた俺は、アルバイトに「店長、ちょっと来てもらえますか・・・」と内線で呼び出された。どうしたと尋ねても「ちょっと・・・」としか答えない。

店に出て見ると、他のアルバイトも怪訝そうな顔をして立っている。どうしたのだと小声でアルバイトに尋ねると「あのお客さん・・・」と言う。アルバイトが見た先には、カウンターに座った一人の中年の女性がいた。

「あのお客さん、なんか一人でブツブツ言ってるんですよ。まるで誰かに話しかけるみたいに。注文は二人分ですし、なんだか恐いんですけど・・・」

アルバイトはそういって黙ってしまった。俺はさりげなくカウンター席の近くに行き、聞き耳をたてた。カウンターにはコーヒーカップがふたつ置いてあり、その女性の隣の席には誰もいない。

「そう、そうなの・・・。私をアメリカに連れていって・・・。」

その中年の女性は誰かと会話するように、空いた席に向かってその言葉を何度も繰り返していた。にこやかに笑いながら会話を続けているが、その女性の隣には誰もいない。

この女性には何が見えていたのであろうか。



かなり前になんで電車内で携帯で通話しちゃいけないの?というエントリを書いた。このときはあまりにエントリ内容が異なるのでこの話は書けなかったが、携帯が嫌われる理由のひとつに、「見えない誰かと会話している様が不気味に見える」という事があると思っている。

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2008年01月04日

独断と偏見による「匿名実名推進派」イメージ 

[Man of Kind]あとで読む
なにやら匿名実名談義がいまだにお盛んな御様子。新年そうそう何よりです。俺はコテハンであればいいんでないの派なんですが、いろいろな御意見を見ているうちに湧いてきた偏見に溢れるイメージを綴ってみましょう。

1、実名推進かつ技術詳しいつもり派
その1:だ、誰だ!名を名乗れ!闇討ちとは卑怯なり!!
その2:お前の上司に抗議するから、部署と名前を言え!
ホテルのサービスマンやファーストフードの店員の応対に、必要以上に過敏になっているクレーマーとダブって見えるのは俺だけだろうか。表面上はネットの将来の事とかを愁いているが、単に陰で非難されたり否定されるのが嫌な人なんだろうと思えてしまうのが悲しい。

2、コテハンでいいじゃないか派
いつ俺がそんな事言ったんだよ。何時何分に言ったか言ってみろよ。
特定出来れば呼称は問わなくてもいいんじゃないのかと主張したいのだろうが、実名推進かつ技術詳しいつもり派とは根本的に議論がかみ合っていない。まさに「誰が何時何分に言ったんだよー」という小学生の喧嘩レベルの議論を展開中。

3、技術詳しいぞ派
いろいろな方法で特定できるから、単なる呼称の匿名実名なんてどうでもいいや。
いわゆる「超理系」的な考えであるこのグループは「匿名実名」論議を「ネット書き込み者特定」と捕らえており、技術的に書き込み者の特定が出来れば何ら問題ないと考えている。「匿名実名」云々と言うくらいなら個人にIDでもつけんかこのドアホ、と思っているに違いない。

4、会社員派
僕ゎ雨風呂しか知らないんですけど・・・
無料ブログサービス内でのコミュニティにしか興味なし。にくしぃとか貼ってなとかヤホとか心愚とかFシーツとか寿ゲームとかもあるらしいが、ブログサービス提供側のユーザー囲い込みに見事にはまり込んでいるため外界には興味が無い模様。

5、無関心派
匿名ってどういう意味なんだろ。
イナゴにもなっていないグループ。スザンヌなど、いわゆるおバカキャラに近いかもしれない。でもスザンヌはかわいいので許す。

6、実名推進派の否定派
はんたーい。断固はんたーい。何でもはんたーい。お前のかーちゃんでーべーそー。
特定の実名推進派に対して屁理屈こねて反発しているだけで、その言動などは昔の日本社会党を彷彿とさせる。あいつが嫌いなら嫌いとはっきり言えばいいのに。

7、完全匿名実践派
便所の落書き俺がしましたなんて自分から言う奴いるかバカ。
イナゴと称してはいけないネット界のテロ部隊。まず表面だった意見を出すことはないグループ。行動あるのみ!


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2005年05月21日

今日何の日か知ってるー? 

[Man of Kind]あとで読む
昔、嘉門達夫の曲?に、アニバーサリー女ってのがあったのを覚えている方も多いだろう。「ねぇ、今日何の日か知ってるー?」ってアレだ。

そのフレーズとともに、俺はある男を思い出す。そいつは俺の大学の後輩で、俺と同じバイトもしていた。仕事は全く適当な奴で、いつでも「のへー」っとしていた。俺は奴を「のへじ」と命名してやった。

コイツといると、なぜかいっしょに働く連中がみんなだらけてしまう。みんなのやる気をなくさせる不思議なパワーを持っていたのだ。俺はその原因が未知のウイルスにあるのではないかと仮定した。そしてそのウイルスを『ノヘG型ウイルス』と名づけ、仕事場で発表したのである。このウイルスは感染力は強いが繁殖力は弱く、感染後数時間で死滅するようであった。

このウイルスがばら撒かれると、みんなのへーっとしてしまい仕事の効率が非常に悪くなる。他のバイトも、俺が発見したこのウイルスの存在を認識したらしく、やる気が出ないと「ノヘG型ウイルスに感染してしまいましたー。」とか言っていた。

その「のへじ」はムーミンみたいなねーちゃんに手を出してしまっていたのだが、そのムーミンから話を聞いて、ノヘG型ウイルスが威力を増したのかと俺は震え上がった。以下、そのときの会話。
俺 「おい、ムーミン、オマイラ、二人でいるときどんなこと話してるんだ?」
ム 「何って別に…普通の会話ですよー。」
俺 「話すよりアッチが先かぁ?」
ム 「おやじまんさん、彼女いないから羨ましいんでしょー。」
俺 「(オメーとはご遠慮させてくださいよ)うるせー。お前、どうせ今日何の日か知ってるーなんて言いながらゴロニャンしてるんだろ?」
ム 「それはのへじさん。」
俺 「へ?」
ム 「のへじさん、すっごいよく覚えてるんだよ。初めてエッチした日とか、チューした日とか、そんなのだけじゃなくて、この日はどこどこ行ってそのとき私がこう言ったとか。」
俺 「ホントかよ。」
ム 「人の誕生日とかもすっごく覚えてるよ。」
俺 「アニバーサリー男か?」
ム 「そんなレベルじゃないの。信じられないくらい。いついつ誰々がこう言ったとか、誰と誰がいつどこどこで一緒だったの見たとか…」
俺 「…」

仕事はしない「のへじ」のくせに、そういうことは達者なのかよ。しかし、良くそこまで覚えられるもんだ。迂闊に変なこと言えねーじゃんかよ。オマエのメモリは何MBなんだよ。つか、男でそれってどうよ。そんな男にはなりたくない!絶対イヤだ!

そんな恐怖が頭の中を駆け巡った記憶がある。

ためしにある日、「のへじ」にいろんな奴の誕生日を尋ねてみると、「のへじ」の野郎、全部そらで答えやがった。「のへじ」恐るべし。

しかし、これは『ノヘG型ウイルス』の症状ではなかったようだ。このウイルスにたびたび感染した俺は、全くアニバーサリー男になることは出来なかったから。

その「のへじ」は、結局ムーミンと結婚して子供が三人いる。まだ『ノヘG型ウイルス』を保有してアニバーサリー男してんのか、オマエは。
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2004年10月28日

電車の中で 

[Man of Kind]あとで読む
電車の中で、ノートPCを開いている人は良く見かける。

個人的には電車の中でまで仕事をしなければならない人は、そんなにいないんじゃないかなと思う。あんな揺れる中でキーボード打つのは、実体験から言ってもあまりしたくはない。だから、ただ単に、移動中にPCを使ってみたいだけじゃないかと勘ぐってしまうのだ。

そういった偏見はさておき、昨日とても珍しい光景にであった。その人はノートPC、それもA4サイズのオールインワンタイプを小脇に抱えて電車に乗り込んできた。これだけでも「でっけーの持って歩いてるなぁ」と思うのだが、その人は席に座るなりPCを開け、なにやら作業を始めた。良く見るとPCからケーブルが出ている。なんと、USBマウスを繋いで使っているのだ。それもでっかいぞ。普通こういうときは小型マウスじゃないのか…

この列車は通勤電車なので、テーブルなんてない。まじめにラップトップで使わなくちゃならない。それなのにマウスをつなげるなんてどうにかしてるぜアニキと思って見いると、その人はマウスパットの脇のスペースでマウスを動かしているじゃないか!

いやぁ、そこまでしてマウス使いたいか?そんな場所にマウス置いたらキー入力できんだろ、アホか。そもそもたった10分かそこらで何できるんだ?家帰ってやれよな。

こいつはただ単にパソコン使っているのを見せたかったに違いない。間違いない。
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2004年06月08日

ヤクザ映画じゃないんだよ 

[Man of Kind]あとで読む
その晩はいつになくお客が少ない夜だった。こういう日に限って、招かれざる客がよく来る。

その日も例にもれず、変なチンピラ2人組が店にきていた。その客はなんだかんだと私たちに難癖をつけていた。

いくらチンピラとはいえ一応はお客であるので、適当に受け流していた。こういうとき他にもお客がいれば「他のお客様の迷惑」という建前で応対できるのだが、ほかにお客は一組しかいなかった。

チンピラ 「おい、兄ちゃん、このカードもっとくれよ。」
私    「いやぁ、勘弁してくださいよ。お買い上げの金額分しかダメなんですよ。」
チンピラ 「いいじゃねえかよ。よこせよ。」
私    「ばれたら大変なんですよ。勘弁してくださいよ。」
チンピラ 「なんだと? お客に対してそういう態度とっていいのか? あ?」
私    「すみませんねぇ。」
チンピラ 「なめた態度とってんじゃねえぞ、コラ」
私    「別になめてなんかいませんよ。」
チンピラ 「そういう態度がなめてるってんだよ。」

チンピラの言いがかりはエスカレートしていき、私もほとほと疲れてきた。疲れるだけならいざ知らず、このまま行けば堪忍袋の緒が切れるのも時間の問題であった。

そのときである。
「てめぇら、いいかげんにしねえか。」
ドスの聞いた声が店内に響き渡った。

店のカウンターに座っていたお客の一人がチンピラを怒鳴りつけたのだ。

チンピラ 「あぁ? なんだおめぇ。やんのか?」
男    「おまえら、いい加減にしておけよ。」
チンピラ 「なんだと?てめえ何様のつもりだ。」
男    「俺は○○組の××ってもんだ。文句あるんだったらいつでもこいや。」

その言葉を聞いたチンピラは、一瞬たじろいだ。かなり名の通った人物であるのは、そのチンピラの様子からも感じ取れた。

チンピラ 「お、おぼえてろよ…」

チンピラは私に精一杯の捨てゼリフを吐き、店を出て行ったのである。

私はその御人にお礼を述べた。
私    「ありがとうございます。助かりました。」
男    「おう。」

し、しぶい。いや、ホントこういう事って映画の中だけかと思っていたが、本当にあるもんなんだな。
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2004年03月29日

せんたくばばあ 

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私が勤めていた店に、黄色いヤッケをきたばあさんがやってくるようになったのはいつからだっただろう。
そのばあさんは夜遅く店に来ては朝までずっと店にいた。

要は浮浪者である。その身なりから、我々はそのばあさんを「イエローばばあ」と呼んでいた。

そのばあさんは身なりは汚いが、とても品のいいばあさんだった。言葉遣いも丁寧な標準語で、方言訛りはまったくなかったので、私のいた地方の出身ではないだろう事は容易に推測できた。

ある日、そのばあさんがトイレに入ったまましばらく出てこないことがあった。歳も歳だったので、アルバイトの連中は、ばあさんがトイレで倒れているのではないかと心配し、トイレを覗いてみた。

そのアルバイトは、笑いながら私のところにやってきた。

「おやじまんさん、イエローばばあ、洗面所で洗濯してますよ~。ほかのお客さんがトイレにいけなくて困っているんですけど~」

「なに~、せんたくぅ~?」

私はそのばあさんにトイレから出てもらうよう、また、店内で洗濯等もってのほかであることを伝えに行った。

ばあさんは恐縮し、お願いだから出入り禁止だけは勘弁して欲しいと懇願してきた。私とてそこまでするつもりはなかったので、店内での洗濯だけはしないようにといって、その場を離れた。

その日から、イエローばばあは「せんたくばばあ」となった。

ある冬の夜、店から帰る途中で、道端でダンボールにくるまって寝ているせんたくばばあをみた。このばあさんは、何でこうなってしまったのだろうかと考えていたが、他人にはわからない事情があるのだろうと自分を納得させ家路についた。ばあさんには家族はいないのだろうか。この寒い中、体は大丈夫なのだろうか。苦々しい思いは拭い去ることが出来なかった。

あのばあさんは今どうしているのだろう。あの歳では、今はもう生きていまい。せめて施設にでも保護されていればいいなと思う。温かい布団の中で最後を迎えていればいいなと思う。道端で身元不明者になっていないことを祈るばかりである。
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2004年03月13日

戦国じじい 

[Man of Kind]あとで読む
「今日もヒマだなぁ…」
時計はすでに2時を回っている。私の働く某ファーストフードも、この時間になるとぱったりと客足が途絶える。
そのとき、自動ドアが開いて、20代前後の若者が2人入ってきた。

「コーヒー・・・」
その客は、席につくなりこう言った。なぜかどちらも不機嫌そうだ。

その客の後を追うように、ひとりの老人が入ってきて、その客の側に座った。

私は若者にコーヒーを持っていき、ついでにその老人に聞いた。
「ご注文は何になさいますか?」

老人からの返事はなかった。

その老人は若者の会話にずっと耳を傾けていた。

突然、その老人が叫んだ。
「貴様らは間違っておる。」

若者たちは怪訝そうな顔をして老人を見たが、かまわず話を続けている。

「貴様らは間違っておる。」

また老人が叫んだ。何度も何度も叫んだ。

さすがに若者も気分を害したらしい。
「俺たちのどこが間違ってんだよ!!」

しかし、老人は「貴様らは間違っておる。」と繰り返すばかりだ。

そのとき、シェークの機械が突然動き始めた。

「その機械は壊れておる。見せてみろ。」
「??? え? これですか? 別に壊れてませんよ。時間がたつと自動的に回るんですよ。」
「いや、その機械は壊れておる。」
「大丈夫ですよ。」
「いや、その機械は壊れておる。」

私は会話にならないので、これ以上言うのをやめた。

「貴様らは間違っておる。」

また老人は若者たちに食って掛かった。

若者たちも堪忍袋の緒が切れ、店を出て行った。
その後を老人はついて出て行ったのだった。

その老人はその後も何度も店に現れ、いつものフレーズを繰り返していた。
店の前で殴られていたこともあった。それでも老人はやめなかった。

我々はその挑戦的な態度から、その老人を戦国じじいと命名した。

その老人は、昔は新聞記者であったらしい。まだ生きているのであろうか。
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