日本、メキシコに逆転負け 黒星スタートとなった。
メヒコ(メキシコ)の試合を見ていつも思うのだが、この国はとても不思議なサッカーをする。どこが強いんだかさっぱりわからないのだ。ギョッとするようなプレーはあまりないし、身体的な強さとか人間離れしたスピードとか、そう言ったものにはあまりお目にかかれない。いままでで「おー」と思ったのは
ブランコのカニばさみくらいかもしれない。
だけど、よく見ると個々の技術、フィジカル、ポジション取り、スピードの変化など、どれをとっても穴もなく一級品だ。全てが微妙に上回っているのだ。
それに対して日本は、相変わらず訳のわからん14番によって自滅したような気がする。特に逆サイドの加地の出来が良かった分、異様に目に付いてしまった。中田浩二の方が良かったんじゃないかと思う。
福西は中田とのやり取りの中で、一皮向けた感がある。この試合でもかなり目立っていた。もともと負けん気も強く身体能力も高い選手だけに、もっともっと伸びておかしくないだろう。
前半途中まで、選手同士でポジションの指示を出し合っていたのは今まであまり見られないことだった。指示を出し合って動いていた時は全体的にいい動きだったのだが、その指示がなくなり始め、次第に押し込まれていったのは残念きわまる。
この敗戦で予選突破はかなり厳しくなったと言わざるを得ない。次はギリシャ。どんな試合を見せてくれるのやら。