日本のサービス業の生産性 米国の半分
またこういう話かよ!と思ってしまう。日本のサービス業の生産性が低い理由は簡単である。安いものにも高いものと同じサービスをするからだ。いや、安くても同等以上のサービスレベルを求められるからにほかならない。これは特に飲食業では顕著だろう。
そして、困ったことに、安いものを求める消費者に限って「サービスが悪い」とか騒ぐ。心にゆとりがある金持ちはサービスが悪いことにあまり怒らないしことを荒立てることも少ない。なぜなら攻撃することで結果的に不利益を被ることを知っているからだ。サービスする側を良い気分にさせることで、より一層良いサービスを受けられることを知っているのである。
良いサービスにはコストがかかる。安いものにコストを掛けるから生産性が落ちるのだ。コストを削るから安く提供できているのに、安いものだけを追い求める人たちはサービスが悪いと騒ぎコストをかけさせる。結果、ブラックでなければ対応できない状態にまでなってしまう。こういう一面があることを、意外に誰も口にしないのはなぜなのか、一度機会があったら考えてみて欲しい。
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