5月18日に開催されたmotoGP 第5戦 フランスGPは、またもや
マルケスがポールtoウインで優勝。これで開幕から5戦連続でポールtoウインでの勝利だ。
今回はオープニングラップでロレンゾとの接触を避けてオーバーラン、一時期は10位にまで順位を下げてしまった。しかしそこから鬼神のごとく追撃し、あれよあれよという間にTOPに。トップに立ってからは危なげない走りでそのままチェッカーを受けたマルケス。速さのレベルが他の選手とは全く違っていた。
かなり昔に菅生で行われたTBCビックロードレースで、あのケニーが最後尾からスタートして全員をゴボウ抜きにしたレースを見たことがあるが、あれはワールドチャンピオンと全日本クラスの選手であり、その速さの差は明らかだった。しかし今回は仮にも世界の一流が揃う世界グランプリだ。みんなそれなりにバカッ速い。そんなバケモノを相手に、ラップタイムで1秒近く差をつけた走りができるマルケスの凄さに改めて驚いた。それもまだ21歳ときたもんだ。
さて、このマルケスを止める奴は出てくるのだろうか。マルケスの走りはここ一番の速さだけでなく、全てがきちんと計算されているように見える。オーバーテイクもスムーズだし、タイム差を考え安全圏では着実な走りに徹する。無敵だったころのドゥーハン、ロッシとダブって見えるが、マルケスはMotoGP2年目である。どんだけ早くなるんだコイツは!