この「誰を見て働いているのだ」と同義な言葉には「俺は社長のために働いているんじゃない」とか「社長の言う通りにやったら客が離れる」とかがある。
これらは結局のところは
自分の意見は社長と違うし、社長の意見より俺の意見の方が正しい。
ということを表現したいだけの言葉だ。本当に正しいと思うのであればきちんと社長に説明し納得してもらうよう動くべきだし、納得してもらえなくとも結果が出たときにどちらが正しかったか社長が判断する材料にはなる。はっきりと意見を述べずに裏でごちゃごちゃ言うのは自分の意見に自信がない証拠であり、そんな自信の持てない意見など経営者が聞くはずもない。
聞いていて情けなくなるから、こういう愚痴はほんとうにやめてほしい。偉そうな口を叩きたいのであれば、まずは自分の意見を聞いてもらえるよう実績を積めばいい。信頼というものは少しづつ少しづつ積み重ねて大きくしていくものだ。その信頼の大きさでやれるギャンブルの大きさも決まるのだ。「こいつの言うことなら多少のリスクがあってもやる価値があるかもしれん。」そう思わせるのは誰でもない自分である。実績を積み上げ、その実績にレバレッジをかけてさらに大きい信頼を掴む。こうやって自分の足元を固めていく奴は、こんな下らなくて情けない愚痴は言わない。