Linuxからアホ話まで、何でもありでござる
2007年11月21日
船場吉兆の偽装について
[だめだこりゃ]
船場吉兆の偽装がワイドショーを賑わしている。先日も湯木社長が涙の弁明を行ったようだが、報道をみての感想をつらつらと述べてみよう。
まずデパートでの消費期限偽装販売だが、あの商品には昔ながらのはがし易い日付ラベルが張られていた。消費期限シールの比較的新しいものは表示が義務づけられている成分表もいっしょに印刷できるタイプが多く、あのような消費期限シールは使わない企業が多い。成分表はパッケージに印刷されていたのかもしれないが、こういう納品物では「はがし易い」シールを用いるのにはそれなりの理由があることが多いのだ。確かにあのシールのコストは低い。しかし、商品をよく入れ換えたりするところでは成分表をパッケージに印刷するのは逆に割高になる事が多いのである。なぜはがし易い物を使わなければならないか、ってことだな。
それからこの消費期限の偽装を誰が指示したかであるが、これは別会社が商品を仕入れて販売していたのであれば上層部からの指示は無い可能性がある。だが、そうでない場合には直接間接を問わず、現場の判断でやったとは到底思えない。デパートのバイヤーは自社ブランドが傷つくことを極端に嫌う。そのようなバイヤーに一番近くで接している現場担当者が、誰からの指示もなく偽装に手を染めるとは思えないのである。
現場担当者が勝手に偽装するとしたら、それは本社からのロスに対する非常に厳しい指示があった場合だろう。これは間接的な指示と言ってもいいものだ。製造と販売を別会社にしていたとすれば、製造の材料費よりも高い価格で仕入れを行うため、販売ロスについては非常にシビアなものとなる。だから製造と販売が別会社であれば、販売の現場が独自に偽装した可能性はないとは言えない。だが、そうでなければ、多少のロスが出ても原材料+α程度の損失にしかならないため、上からきつく言われないかぎり現場担当者はロスにさほど責任は感じないものだ。大体製造と販売が別であったら、変にいじられないようはがし易いシールなんかは使わないだろう。
というかだなぁ、どのくらいの権限を持つものが販売先にいたのか知らんが、ロスが出たって時給が削られる訳でもないおばちゃん達は、「あーもったいない」と言うくらいでロスなんて全く気にしないのが普通だよ。販売先には費用的に社員なんて置かないというか置けないし。
いくら涙の弁解をしようとも、自分の首をかけて会社の信用を地に落とすような判断を現場担当者がするとは到底思えない。というか、湯木社長の言うことが本当であれば、ここまでブランドを傷つけた現場担当者を告訴して会社の潔白を証明するのが筋だとおもうのだが如何かのぉ。
posted by oyajiman at 2007年11月21日 01:32:35
コメント
トラックバック
トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
この
トラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。
もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合には
こちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.
コメントする