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2013年05月29日
素人の仕事
[だめだこりゃ]
人から聞いた話。
その会社では賃金制度を大きく変えたらしいのだが、それはある子会社でうまく行った方法をなぞって新しい制度を制定したものだという。あるとき、子会社の者がその会社に配属になり、その会社の賃金制度を見て驚いた。規定はほぼ同一で内容もそっくりであったのだが、肝心な部分が旧制度を引きずっていたままだった。その部分は賃金制度のキモとなる賃金テーブルの部分で、まさに仏作って魂入れず状態だったという。
制度を制定した経緯を聞くと、子会社の資料を本社でそのままなぞりつつ、現状の賃金とかに無理やり合わせて作成したようだった。子会社が賃金制度を変えた理由は、職位に見合った賃金になっていないこと、名ばかり管理職が数多くいたことといった問題点を制度上から見直すことにあった。制度改定で賃金制度をわかりやすく簡素化し、役職が低いのに賃金が高いといった矛盾を解決したのだ。しかし、本社主導で制定された制度ではその目的はないがしろにされ、形だけの制度と化していた。
本来の目的を忘れ、素人が形だけをなぞろうとすると得てしてこうなる。目的も手法も、更には現状の問題点もわからないからだ。医者は患者の症状を見てその原因を探り当て、治療する。そのような診断ができるから医者なのであって、医者でもないものが適切な薬を選び出せる確率は非常に少ない。この会社の制度も同じで、素人が専門的な知識を必要とする分野に上っ面を舐めただけで着手したからこうなったのである。
プロと素人の違いは、品質が一定で高いレベルにあるかないかだと思う。素人の中には稀にプロ顔負けのものを作る時があるが、それはかなりの場合偶然であって一回限りの出来事でしかない。普通はできないのだ。そんなこともわからず、他でできたからと安易に素人が着手した結果は悲惨なものになりがちだ。所詮素人の仕事などこんなものなんだろう。
posted by oyajiman at 2013年05月29日 23:00:00
コメント
oyajimanさん、おばんです
所詮は鵜の真似をする烏、溺れるまで放っておきましょう。
溺れるの待ってたらこっちが溺死するかも・・・(苦笑)
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所詮は鵜の真似をする烏、溺れるまで放っておきましょう。