先日
なんとなく好きになれない子役とかタレントとかというエントリを上げたが、そのエントリにCyberさんから頂いたコメントに
あんな大人びた事を言う男の子は、僕の時代には居なかった。
もっと男らしかったように思います。
というくだりがあった。
そういえば確かにそうだ。なんでだろと考えていたら思いたることがあったので買いておく。Cyberさん、ネタ感謝。
大人びたことを言えるようになった原因は3つ。まずひとつは情報量が飛躍的に増えたことだろう。俺らが子供の頃はTVがやっと普及してきた頃で、情報ソースといえば新聞、ラジオ、TVくらいだった。今も情報ソースとしてはそんなに変わっていないかもしれないが、携帯とネットによってリアルタイム性や双方向性が一気に高まり、また、その情報を読み取るためには言葉の知識は欠かせない。そんな環境がより大人びた子供を作り上げているように感じる。
2つめとしては、昔は子供を子供扱いしていたことだろう。昔は子供が大人びたことを話したりすることはあまり良く思われなかった。大人(というか親)に嫌われたら生きていけない子供は、当然嫌われないように自分の行動を変えていく。自然と大人びたことをいう子供は少なくなるわけだ。今は全く逆で、大人びたことを言うと褒められたりする。そりゃ調子に乗るに決まっている。これをもう少し簡単に言うと、「口に出すか出さないかの違いかも」といえるかもしれん。昔から考えはそれなりにきちんとしている子供も多く、しかし、それを口に出すことが疎まれた時代とそうでない時代に置かれているだけなのかもしれん。
3つめは「恥ずかしいと思うことが変化してきた」ことだ。俺が子供の頃には「男は黙ってサッポ◯ビール」みたいな有限実行より無言実行がいいという風潮は確かにあったし、なにより自分の考え、特に歯の浮くようなセリフを言うこと自体がカッコ悪いことだった。だから、変に大人びた言葉を発したり心情を吐露したりすると恥ずかしさを感じたものだ。だから聞いていて「うへー、ハズカシー」みたいなことはマジ多い。そんな「言わなくても判れよ」という文化はどんどん廃れ、いまでは「言われなくちゃワカンナーイ」どころか「言ってもワカランのかお前は」状態になりつつあって泣ける。発する言葉はかっこ良くなっているが深みのない薄っぺらな奴ばかりで、だんだんアホ化しているのかもなと思う。
おっと話がどんどんそれていくので、このへんでE.O.F.