Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2005年12月30日

人間の記憶と妄想

[つれづれなるままに]
asahi.com: 「捜索の母子は私たち?」女性が名乗り出る 特急転覆-山形・羽越線特急脱線

クイズ番組とかで実感している人も多いかと思うが、人間の記憶は思った以上にあいまいだ。俺なんてあいまいを通り越して、想像と現実がごちゃ混ぜになってしまっている時がある。

以下はその基地外的文章。

俺がその列車に意識をめぐらすと、確かに小さい女の子を連れた親子がいる。親子そろって白い服を着ている。しかし、その親子は今回名乗り出た親子ではないようだ。

周りを見ると、その親子に気がついている人とそうでない人が入るようだ。おかしいなと思ってよくよく見ると、その白い服をきた親子は少し普通ではない。

冬だと言うのにまるで春先のような服装なのだ。それにどこか陰りがあるように見える。何よりその親子が通り過ぎると、どういうわけかどこからとも無く冷たい風がやってきた。

俺はじっとその親子をみた。するとそのうち女の子が俺に気がついたようだ。女の子は俺を見て、ニヤッと笑った。その笑い方はかわいらしい子供の微笑とはかなり感じが違う、背筋に寒気が走るような表情だった。

親子はすっと立ち上がり、手をつないで前の列車の方へ歩いていき、電車の扉をすり抜け前の車両に入っていった。

あ、この世の人間じゃない。そのとき初めて俺がこの親子に持った違和感の原因が理解できた。

多分、その親子は雪女だ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2005年12月30日 10:01:55



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする