チェンシコについて「なるほどー」と思ったのが、以前も紹介したAndyさんのこれ。
確かに言われてみればシールされた中に注油したオイルが浸透するはずがない。というか、浸透したらシールされた中のグリスがすぐなくなってしまう。極めて理論的だ。
そんななか、やはり「注油が必要」という意見もある。
個人的な感想では、Andyさんのほうが極めて理論的で頭にすっと入ってくる感じ。
注油したあとに動きがなめらかになるというのは、経験からくる感覚として正しい。ただ、これも100Kmも走ると前の状態に近い状態まで戻ってしまう。チェーンに注油してしばらくの間動きが良くなるのは、シールとプレートのフリクションが少なくなるからだと想像しているが、そのオイルも長時間残るとは考えにくい。
走るとチェーンが結構熱をもつ。俺は以前チェーンルブの代わりにシリコンオイルを使っていた事があるが、これはあっという間に効果がなくなった。オイル自体の保持力も弱いし、熱にも弱かったからかもしれない。
俺のCBR600RRは、最初のチェーンは50,000Km持った。理由は不明だが、粘り気の多いチェーンルブは使ってこなかったし、シリコンオイルやWako'sのチェーンルブを使っても余計な油分はすぐに拭き取っていた。つまり、Andyさんの言うとおり、知らぬ間にチェーンにゴミがつきにくい状態にしていたのだ。これがかなり効いていたのではなかろうか。
となれば、注油など意味がないという結論になるのは至極当然。唯一「防錆」という効果のみが注油する意味だ。
新しいチェーンはAndyさんオススメの二重メッキタイプにしている。合わせて、シールを保護するべく
丸山モリブデンのドライスプレーをシール部分に塗布している。チェーンは全くオイル感がなく、触ってもオイルは手につかないような状態にしてある。
このチェーンは注油は行わないで様子を見てみよう。どちらの理論が正しいのか、実際に試して見ようと思う。