ミスタードーナツの海外店舗1,425店はいずこに? | エキサイトニュース
いつのまにか海外店舗が1425店舗にもなっていたんですね。この記事には書かれていませんが、確か海外店舗の第一号はオーストラリアだったように記憶しています。日本では持ち帰り(いわゆるテイクアウト)の売上げが高いのでそこそこ利益を出せるのですが、オーストラリアではコーヒー一杯にドーナツ数個という店内飲食(いわゆるイートイン)がとても多く、客数の割には売上げが上がらなかったようです。それにあちらの人にしてみれば割高だったらしく、経営が成り立たず、結果、いつのまにか撤退していました。
ミスタードーナツの店舗の収益は、テイクアウト比率が高い程収益をあげやすくなっています。それはドーナツ自体のコストが比較的低い、客単価が高い、販売人件費がイートインよりかからないということによるものです。店内にお客がたくさんいるように見えても、イートインで賑わう店はさほど儲かっていません。
ミスタードーナツが日本でここまで成功した大きな要因の第一は、フレンチクルーラーとオールドファッションによるところが大きいでしょう。上記記事にも若干触れられていますが、そもそもはアメリカのミスタードーナツとダスキンがフランチャイズ契約を結んだことで日本での営業がスタートしたのですが、その後ダスキンは日本での営業権を買い取ったことから、独自の商品を開発販売出来るようになったと思っていいでしょう。そして出てきたのがあのおばけ商品「フレンチクルーラー」です。今はどうか判りませんが、昔は一番売れている商品はいつでもフレンチクルーラーでした。
オールドファッションはもともと冬季限定発売だったのを知っていますか?あの商品はサクサク感が命です。ですから、湿度の高い夏場はどうしても吸湿してしまい、サクサク感が失われがちです。食べるなら冬ですよ、やっぱり。
ミスタードーナツの教育制度は、他のフランチャイズでは真似のできないレベルにあると言ってもいいかもしれません。店長にはミスタードーナツ運営のためのライセンスが必須で、これは1~2ヶ月の研修を受けて初めて交付されるものです。また、このライセンスも2年に一度は更新のための講習と試験を受けねばなりません。このような制度によって、バラバラになりやすいフランチャイズ加盟店の意識を統一しているからこそ、日本で成功できたのでしょうね。