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2017年08月02日

細菌=バイ菌じゃないし

[つれづれなるままに]
CMでやたらめったら目につくのが「除菌」うんぬんって奴。手にはバイ菌がいっぱいとかニオイ菌の温床とか、そんなのばっかり。身の回りは細菌だらけなのに、自分は細菌無しで生きていきたいとか思っているのだろうか。

洗濯をしたらきれいになる(細菌がなくなる)と思っているとしたら、それは大きな間違いだし、台所で使うスポンジなど、いくら除菌したってほぼ無意味。ちなみに「殺菌」という言葉は、医薬品や医薬部外品でしか使えない表現だ。だからみんな「除菌」とか「抗菌」って謳うんだよね。これって疑似医療でよく使う手で、効果があろうがなかろうが謳うことはできる代物。医薬品のように、しっかりとしたエビデンスがあるわけじゃない。

さらには、こんな話も。
食器用スポンジは細菌のコロニーと化していて煮沸処理は無意味、細菌の繁殖を可視化するとこんな感じ
誕生日ケーキのろうそくの火を吹き消すとケーキにいる細菌は1400%になる
いずれもあのGIGAZINEの記事なので気にするな。じゃなくて、こういう記事がますます「無菌大好き」人間を作るような気がする。何れにせよ、そもそも人間自体が細菌の温床なんだから、必要以上の除菌とかは無意味でしかない。

台所のスポンジもそんなに気にすることはないだろう。食中毒防止の基本は「清潔」、「迅速」、「冷却(または加熱)」である。それぞれ細菌を持ち込まない、細菌が増える時間を与えない、細菌を増やさないという意味がある。

食中毒予防の三原則

また、解毒の第一歩は「希釈」である。細菌も同じで、薄めてしまうのが手っ取り早い。陶器とかであれば、細菌まみれのスポンジで洗った後に流水でしっかりと細菌を流し、素早く乾燥させれば問題なし。出来れば高温のお湯で洗える食器洗浄機などが非常に衛生的である。この場合、細菌まみれのスポンジで予洗いしても問題ない。問題なのは人間の安心感だけ。豊洲じゃないけど、感情で左右される安心と計測できる安全とは全く違うのだ。

しっかりと理論を理解して、そろそろ安心につけ込む商売なのか否かを判断できるようになりたいものだね。


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posted by oyajiman at 2017年08月02日 22:00:00



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