
このバイクは俺の後輩が乗っていたマシンで、そいつが就職するときに安く譲り受けた。
この頃の俺はメインマシンがNSR250R(MC21)、日常の足にGB250、通勤用にTACTを持っていたので、譲り受けたは良かったがほとんど乗らずじまいだった。動力性能は125にしてはいいほうなのだろうが、カリカリなNSRに乗っていたのでほとんど印象がない。
唯一記憶に残っているのがマシンをメンテしている時のことだ。エンジンをかけてキャブ調整をしていたのだが、何をどう間違ったのか突然エンジンがレッドゾーンまで吹け切って戻らなくなってしまった。やべーと思いながらキルスイッチを切ったのだが、なぜかそれでもエンジンは止まらなかった。キルスイッチでもエンジンキーでも止まらない。125とは言え、レッドゾーン付近で回り続けるエンジン音はとてもやかましく近所迷惑も甚だしい。しばし慌てたが、電気系統で止まらなければ燃料を絞るしかない。ということで、いじっていたキャブのスクリューを適当にいじっていたらどうにか止まった。
このマシン、その後もほとんど乗ることがなかったので欲しがっていた奴にとってもリーズナブルな値段で譲ってやった。そいつには安くするかわり名義変更をちゃんとやっとけよとしつこく念を押したのだが、いつまでたっても俺のところにRG125γの税金納付書が届いて泣けたっけ。