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2011年06月04日

電気料値上げについて

[東北関東大震災]
昨日のエントリの続きみたいなもんだが、電気料金が大幅に値上げされるという話が出て久しい。値上げ幅は20%くらいになるとかならないとか言われているようだ。

さて、ここで素朴な疑問。先の震災で17万弱の家屋が半壊以上の被害を受けているようだ(東日本大震災 建造物- Wikipedia参照)。日本の家屋数は大体5758万ほど(統計局ホームページ/日本の統計-第18章 住宅・土地参照)あるようなので、被害を受けた家屋は全体の0.3%程度と推定される。となると、先の震災で0.3%程度の消費電力量は減っているのではないかと考えるのは至極当然の流れだろう。現実的には送電線等の関係で、もう少し消費電力量は少なくなっているのではなかろうか。

そして、この節電ブームである。俺の職場でもなんだかんだやったら月間の電気使用量は5〜10%くらい落ちている。無論、ビルなどで電気使用量に大きく影響するのはターボ冷凍機だとかの空調機器と冷蔵庫だとかのでっかい機械なので、大きくは気温に左右される。だから電気使用量が落ちたといっても、全て内部努力なのかどうかははっきりしない。だが、電気使用量が減少していることだけは確かだ。

さて、電気使用量が減るとどうなるか。電気料金の支払額は減り、電力会社の収入は落ち込むのだ。「そんなのあったりまえだろボケ」というなかれ。今言われているのは夏場の電気使用量15%程度削減である。これは単純に電力会社の収入が15%落ち込むことを意味する。言われている値上げ幅は、ただ単に使用量は減っても収入は落とさないようにしようということだけ決めた数字にしか見えない。そこには内部努力もなにも見られない。

これが仮に通常の商品であったらどうなるか。ある品が突然2割値上げされたら、その商品は普通は売れなくなるし、どこかで安値で販売する店が出てくるだろう。消費者は違うものを選択したり拒否する権利を持っているのである。しかし、電気にはそれが無い。まるで喉元に刃を突きつけられた状態で、「こっちの言う通り払えや。払わないんだったら止めるぞ。」と言われているようなものだ。

競争が無い故に企業努力もない。電話だって電電公社独占を止めてから信じられないくらいに通話料が下がった。なぜ電気はいつまでも保護されるのだろうか。品質の問題とかあれこれ言う前に選べるようにするのが先だろう。品質より価格を取りたい人間だっているはずで、選べる仕組みを作らないことが根本的な問題であることにそろそろ気がつくべきだと思う。

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posted by oyajiman at 2011年06月04日 23:00:00



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