とある会社でのこと。その会社ではWindows2000がいまだに基幹システムで使われている。ご存知のとおりWin2Kは2010年7月13日をもってサポートが終了した。その会社のとある奴が、「サポートが切れて危ないから外との接続を切る」なんて言い出した。言い出すだけならまだしも、本当に外部につながらなくしてしまったらしい。
なぜそこまでする必要があるのかと問い詰めると、「以前ウイルスに感染してひどいめにあったことがあるから」という。ふーんと思いながら「それに感染したのは何台あったんだ?」と聞くと一台だけらしい。これまたふふーんと思いながら「それってOSとかの問題ではなく、個人の問題では無いのか?」と聞くと「一分間に数百もスパム送ってたんですよそれ。」とかのたまう。ちょっとカチンと来たので、「今までウイルスとかにやられたのは何台あるんだ」と聞くと「数台ある」という。数台ということは多分2〜3台だろうな。
Win2Kのマシンの多くが感染したとか基幹のサーバがやられたとかだったら少しは考えるが、そいつが単に怪しげなサイトに行って地雷を踏んだだけの話にしか聞こえない。
そんなにセキュリティとかに気をつけたいのであれば、まず社内でのIE、OEの使用を禁止するほうが先だろうし、そもそも同じ社内LANの一部だけをネット接続出来なくしてもほとんど意味が無い。まさに「アホか」というレベルのことを本気でやってくる奴がいるとは。
俺も含め、こういう「にわか」が一番困る。これ以上いうのもバカらしくなったのだが、「そんなに気になるんだったらまずはIE、OEを入れ替え、その上でスパイウエアに感染しないような対策を講じるのが当たり前じゃないのか?そんな事もしてあげないで、危ないから切りますとはどういう了見なのだ。貴様がもし同じことをやられたらどう思うのかよく考えろ。」と言っておいた。
しかしWin2Kのマシンはネットから切り離されたままらしい。あいつは配置換えだな。
と隣の犬が吠えていたよ。
「交通事故が怖いから、もう1歩も外に出ません。」ということですね、分かります。