古い話でアレだが、麻生総理時代に何かと話題に取り上げられたアニメの殿堂の建設が中止になった。これには利権がさほどからんでいなかったのだろう。だからさっさと中止にされたに違いない。ふとそう思った。
今年6月ごろに経済産業省の経済危機対策についての説明会に出たのだが、今年度予算については
とにかく前倒しで進んでいたらしい。表面上は景気対策なのだろうが、麻生政権が倒れた場合を考えてさっさと使ってしまえということなんだろうなと感じていた。予算なんて年度で使ってしまえばいいのだから、後回しにしようが前倒しにしようが構わない。政権交代すれば突然凍結されるリスクが高くなるので、そのリスク回避にとにかく着手しておこうということだ。それも「景気対策」という隠れ蓑を作ってさっさと使う。さすが日本の官僚、目先を読む力はなかなか長けている。こういう金にはいろんなしがらみが絡み合っているんだろうなぁと思ったのは言うまでもない。
しかし、その対策は工事、箱物建設、補助金ばかりだ。企業に金を入れれば税金となって回収できる割合が増える、そういう思考回路なのかもしれん。一般人がそんな金のおこぼれに預かることはほとんどなく、喜ぶのはごく一部の人だけである。ああ無情。
SimCityでも税金を上げると市民が逃げていく。逆に税金を下げるとどんどん市民は増えていくが、あまり下げすぎると街の維持ができなくなってしまう。たかがゲームと言われればそれまでだが、意外に本質をついているのではないか。税金で景気対策も一つの手法かもしれないが、そんな対策が出来る金があるのであれば税金を下げたほうが景気がよくなるように思う。