俺は納豆が大好きだ。俺の小さいころの納豆は、今よりはるかに粘りが強く、混ぜているときに割り箸が折れることさえあった。においも今より強烈だったように思う。俺の地方では、納豆は
経木に包まれて売られていたような記憶がある。そのあと、今のような発泡スチロールの容器になるのだが、そのサイズは今では少数派になった大きいサイズのほうであった。
バブルの最盛期あたりまで、納豆はきれいな右肩下がりで人気を落としていっていたように記憶しているが、コンビニでおにぎりが売れ始めるのと時期を同じくらいにして、起死回生の一人用小型容器納豆が出てきた。そして、納豆の復活を大きく後押ししたのが、「たれ」の同封であった。たれが同封されることで、納豆は手を加えて食べるものからコンビニエンスなフードに変化したのだ。
今のままでの十分ではないのかと思っていたが、たれの袋を破くときにたれが飛び散るとか、うまく破けないとかという不満は確かにあった。さらには、納豆の上に被せられているビニルが邪魔くさい。そんな不満を解消すべく、こんな納豆が誕生したのはCMなどでご存知のとおり。
新容器、あらっ便利!誕生 - mizkan
朝食になぜかこの納豆が出てきた。新し物好きの俺の胸が高鳴る。パックを開けると、おお、本当にぷるんぷるんしたたれが入っているじゃないか。つか、これってゼラチンで固めただけじゃないの?なんて思いつつ、納豆にぶち込み混ぜてみる。
ん?固まりがそのまま残ってる。もう少しハードに混ぜなきゃだめなのか・・・
俺は箸の回転数を上げた。しかし、思った以上にこのたれは頑固者である。おっと、力余ってつい容器に穴を開けてしまったぜ。それでもたれは混ざらない。
めんどくせーのでそのまま食べる。たれの固まりにあたるとすげーしょっぱいんですけどmizkanさん。ぜんぜんダメじゃん。
もしゼラチンのようなもので固めているのであれば、そこそこの温度がないと液状にはなりにくい。その日は気温が低かった。たぶん気温のせいだろう。といいつつ、普通の家では納豆は冷蔵庫に入れているだろうし、北国の冬は寒いし、これじゃまともに使えないんじゃないのかなぁ、と納豆好きの俺は思った。アイディアはGoodなので、より一層の工夫をヨロシク>mizkan。