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2008年10月12日

見えない金融危機とブラックボックス

[だめだこりゃ]
納税者と政治家からは見えない金融危機の本当の“深刻度”|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン

これを読みながら、「なんだか今のPCみたい」と思ってしまった。無理矢理例えれば、OS=金融システムハングアップ=恐慌といった所かも知れん。金融システムが堅牢になって恐慌は起き難くなったが、その半面システム内部で起きていることは一般ユーザでは判断しにくなっていると言う点もそっくりなように思う。

PCがまだマイコンとか呼ばれていたころ、使えるプログラム言語といえばBasicで、それも非常に遅かった。それなりに早く動かそうとすればマシン語をダンプリストどおり打ち込むしか手は無く、そしてダンプリストの打ち込みミスは暴走に直結していた。打ち込みミスですぐハングアップしたのだが、扱えるメモリも少なくシステム自体を把握しようとすれば出来る人も多かったレベルであり、復旧の手間も今よりはかからなかったように感じる。というか、リセットボタンひとつで復旧したもんだ。

それが今では昔より遥かに便利により使い易くなったが、全てが肥大化しバグが無いシステムなどほとんどありえない。しかし、あらゆる面で堅牢になったためシステム自体がハングアップすることは非常に少なくなってきている。その結果、システムに深刻な被害を及ぼすような事態に遭遇すると、昔のように簡単には直せない場合が多い。安定性向上の代償といってもいいかもしれない。

うまくいっているときはいいが、一端壊れ出すと次から次へ問題が発生していく様もそっくりである。その影響は問題発生箇所だけでなく、思っても見なかった所に表れたりしていくさまも似ている。

大丈夫大丈夫と過信していると、それこそ全て逝ってよし状態になるかもしれんね>べいこくさん。とばっちりはごめんですぜ、旦那。



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posted by oyajiman at 2008年10月12日 22:30:00



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