Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2008年09月09日

Linuxの普及しない理由を逆説的に考える

[おいらのパソコンに関わる話]
少々古くなってしまったが、初心者が考えがちな「Linuxの普及しない理由」 - 狐の王国というエントリが印象に残っているのでいまさらながら言及してみる。

かなり昔にもLinuxを使う理由(その1)(その2)(その3)などというエントリを書いているが、出来ることならWindowsとは縁を切ってしまいたいと思っている俺が、逆説的に「なぜWindowsが選ばれるのか」を書いてみよう。

俺は現在会社ではVineLinux上のVMwarePlayerでWindowsを動かしている。そのほかに会社のファイルサーバはLinux、自宅ではWebサーバ、メールサーバ、サブマシンはLinux、メインのゲームマシンはWindowsで動かし、ほぼLinuxとWindowsを半々くらいって感じで使っている。繰り返して言うが、俺はWindowsは使いたくない。そんな俺がなぜWindowsと縁を切れないのか、そのあたりにLinuxが普及しない理由も含まれているかもしれないと思うからだ。

俺がWindowsを捨てられない理由は2つだ。

一つめは「MS Officeが仕事上必要不可欠」になってしまっていること、二つめは「3Dを駆使したゲームはWindows上でしか動かないものがほとんど」だということである。

一つめのハードルはOpenOffice等でクリアできるかもしれないし、別の解決策もありそうだ。実際PCで使用時間が長いであろうブラウザ・メーラは、さまざまなプラットフォームでリリースされているFirefoxやThunderbirdのおかげで、どんなOSでもほぼ同じ操作方法でOKになっている。同じようなことがOfficeスウィートに起こる可能性は誰も否定できないだろう。

なんだか昨今のブラウザを見ていると「Emacsは環境である」と言われていたのを思い出す。歴史は繰り返すと言ったところか。

俺にとっての大きな問題は二つめだ。QUAKEのようにLinux版もあるゲームは本当にまれで、あとはほぼWindowsでしか動かない。特に昨今の3Dをフルに使ったゲームはWindows以外選択肢がない。例えて言えば、MGS4をやるためにはPS3を買うしかないのと同じなのである。

それ以外では操作方法が若干違うだけなので、Linuxを使おうがWindowsを使おうが慣れてしまえば関係ない。会社のファイルサーバを使っているユーザやこのサイトを見ている人にとって、そのサービスがどんなOSで提供されていようが関係の無い話であるように、使う側にとってはWindowsであろうがLinuxであろうがなんだっていいのだ。ただ、身の回りで一般的に使われているフォーマット(仕事であれば文書や表計算など)を使う場合のストレスを可能な限り少なくするためにWindowsが選択されているだけだ。要はキラーコンテンツのようなものが動けばいいのである。操作性などほとんど関係ない。動けば良いだけだから誰もXPで不満はなく、結果Vistaが普及しないのである。現在のキラーコンテンツがWindowsで動くことがWindowsの最大の優位点なのだ。

ただし、この状態は今後とんでもないキラーコンテンツによって引っくり返される可能性は十分にある。ハードがキラーコンテンツになるか、ソフトがなるか、それは判らない。しかし、そろそろ何か出てきそうな予感がする。そのときはPC自体が終焉を迎えるのかもしれない。

[関連エントリ]
至極もっともだが全く違う


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posted by oyajiman at 2008年09月09日 22:30:00



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