携帯メーカの崩壊が始まったの諸悪の根源は・・・というコメントで思い出したことがあったので書いておきましょう。
俺の前の会社は地方ではそこそこ大きい企業でした。事業所数もそこそこあり従業員数もそれなりでしたので主有している電話回線数もそれ相当に多く、当然のように電電公社とのお付き合いもそれなりにあったんですね。
外回り(営業)も結構いたので、ポケベル→携帯の会社契約も多いわけです。昔は電電公社一社しかないのでどんなに高かろうとそれを使うしかなかったのですが、電電公社がNTTとなり、携帯や有線電話に他のキャリアが入ってきてから、その通信費はどんどん下がっていくはずでした。理論的には。
その通信費引き下げの大きなチャンスであったマイライン導入ですが、前の会社は市外通話も多かったのでマイラインはフュージョンなどのコストのかからないところにしたほうがメリットがあったのはいうまでもありません。ですが、どこからともなく圧力がかかるのです。特に大きな圧力は社外からではなく実は社内からで、「(NTTとの契約をやめると)あそことの契約に支障をきたす」とか、「(NTT以外は)信頼性が・・・」とか、とにかくネガティブなことばかり言ってきます。それも経営者に直接言うんですよ。誰が言うかって?そりゃ団塊の世代の会社上層部に決まってるじゃないですか。
そんなこんなで前の会社は市内・市外通話と携帯ほぼすべてNTT系列。当然他社に比べれば割高であったのですが、そんなのかんけーねーとばかりに潰れる間際まで契約の見直しは無しでしたね。資金繰りの悪化や事業所閉鎖が相次いだときに、ついにマイラインをNTT系列から違うところに変えたのですが、実際にやってみるとNTTとの関係の悪化などどこ吹く風で、なんら影響はありませんでした。逆にNTTのほうがドライだったくらいです。早めに決断していたら、その効果額は年間1千万くらいは軽くあったんじゃないかと思います。
要は、NTTにお土産を持って行きたい会社上層部が会社を食い物にしたのですね。
すべてこんな調子だとは言いません。ですが、今の状態は官だけが悪いのではなく、官も民もぐるみでこんな状態にしちゃってるのだと思います。反面教師のような人たちをたくさん見たので後の世代にツケを回すことのないようにしたいなとは思うのですが、思っているだけに終わってるかもね。orz