Linuxからアホ話まで、何でもありでござる
2004年06月08日
ヤクザ映画じゃないんだよ
[Man of Kind]
その晩はいつになくお客が少ない夜だった。こういう日に限って、招かれざる客がよく来る。
その日も例にもれず、変なチンピラ2人組が店にきていた。その客はなんだかんだと私たちに難癖をつけていた。
いくらチンピラとはいえ一応はお客であるので、適当に受け流していた。こういうとき他にもお客がいれば「他のお客様の迷惑」という建前で応対できるのだが、ほかにお客は一組しかいなかった。
チンピラ 「おい、兄ちゃん、このカードもっとくれよ。」
私 「いやぁ、勘弁してくださいよ。お買い上げの金額分しかダメなんですよ。」
チンピラ 「いいじゃねえかよ。よこせよ。」
私 「ばれたら大変なんですよ。勘弁してくださいよ。」
チンピラ 「なんだと? お客に対してそういう態度とっていいのか? あ?」
私 「すみませんねぇ。」
チンピラ 「なめた態度とってんじゃねえぞ、コラ」
私 「別になめてなんかいませんよ。」
チンピラ 「そういう態度がなめてるってんだよ。」
チンピラの言いがかりはエスカレートしていき、私もほとほと疲れてきた。疲れるだけならいざ知らず、このまま行けば堪忍袋の緒が切れるのも時間の問題であった。
そのときである。
「てめぇら、いいかげんにしねえか。」
ドスの聞いた声が店内に響き渡った。
店のカウンターに座っていたお客の一人がチンピラを怒鳴りつけたのだ。
チンピラ 「あぁ? なんだおめぇ。やんのか?」
男 「おまえら、いい加減にしておけよ。」
チンピラ 「なんだと?てめえ何様のつもりだ。」
男 「俺は○○組の××ってもんだ。文句あるんだったらいつでもこいや。」
その言葉を聞いたチンピラは、一瞬たじろいだ。かなり名の通った人物であるのは、そのチンピラの様子からも感じ取れた。
チンピラ 「お、おぼえてろよ…」
チンピラは私に精一杯の捨てゼリフを吐き、店を出て行ったのである。
私はその御人にお礼を述べた。
私 「ありがとうございます。助かりました。」
男 「おう。」
し、しぶい。いや、ホントこういう事って映画の中だけかと思っていたが、本当にあるもんなんだな。
posted by oyajiman at 2004年06月08日 18:59:49
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