とある会社でのこと。その会社では仕入の方法を抜本的に見直すことになった。簡単に言えば、今まで勝手に発注してよかったものを、きちんとした手順を踏んで発注するようにしたのだ。
何故手順を踏まなければならないか、理由は簡単だ。
会社の金を使った責任を明確にするためだ。
大体仕入を野放図に現場に任せていると業者との癒着が進み、業者の言いなりになってしまうことが多い。どんなことかというと、利便性だけで
相場より高い物を買う羽目になったり、いらない物を
必要以上に買ったり、果ては
裏金をもらったりすることになってしまうのである。
そのためには発注依頼、発注承認、発注、納品確認、支払までの流れを、きちんと責任を持たせた上で一箇所でなく各方面からチェックできる体制にしなくてはならない。
だが、今まで好き勝手に発注してきたもの達は非常に抵抗する。勝手に発注したほうが簡単だし、融通も効くからだ。
お客さんに迷惑がかかる
これが好き勝手やりたい奴の殺し文句である。こんな輩に大きく欠如しているものは、
会社の金で物を買っている意識である。
よく考えて欲しい。あなたが今仕事で新しいパソコンが欲しいとする。勝手にパソコンを頼んで会社に請求を回す事などするであろうか。日々動かしている商品だって同じなのだ。
会社の金を使わせてもらう承認も無く、勝手に買うとは何事だと声を大にして叫びたい。もしオマエが自分で経営していたとしたら、使用人が勝手に物を買わせてくれと言った場合に
いいですよと言うのか?
自分勝手にやりたいのであれば、会社と言う組織を離れ個人でやればいい。その選択肢はあるのであるから、あまりバカなことは言わないで頂きたいと思う。自分から
私は不正してますと手をあげているようなものなのに、気が付かないのだ。
愚かにも程があるぞ。