Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2016年07月13日

うわべの知識だけのダメ出しは罪悪に近い

[つれづれなるままに]
友人の話。

友人は先日本社からあれこれありがたいご指導を頂いた。友人の支店の一部門の業績が芳しくないから指導が入ったらしいのだが、その部門はここ数年厳しいマーケットの中でも前年を着実にクリアしている。決して業績が芳しくないわけではないのである。その部門では他の支店のほうが重症で、設備投資をしたにもかかわらず前年割れしている。本来なら他の支店のほうが改善の必要性は高いのだが、何故か友人の支店が優先されたらしい。

友人は「現場にどっぷり浸かっているとわからないこともあるから」と思い、本社からの提案を待っていた。しかし、その期待むなしく、上がってきた提案は全国の勝ち組、いわゆる設備もマーケットも強いところとの比較だったという。

その部門の顧客は県内、いや、ほぼ市内のみに限られている。競争相手はその市内に存在しているところであり、決して首都圏などのの勝ち組ではない。なのになぜ比較するべくもないところを比較対象として上げてくるのかさっぱりわからない。スポーツで言えば、こちらは市の大会レベルで勝てば良いだけなのに、全国上位のチームと比較して全て劣っているとか言わたようなものだ。「そりゃ当たり前だろ」としか言いようが無いのである。全国レベルで勝ち組になるためにはどんだけの投資が必要なのか算出してからものを言えと言いたい。「欲しがりません勝つまでは」で勝てたら苦労しないんだよ。

アドバイスは素人から聞くものではないことを改めて思い知った。ネットでちょっと調べ、もっともらしく資料をまとめるだけの奴らに何ができるのか。普通の本部のスーパーバイザーは現場に直接入って(もしくは現場を見て)改善点を指摘する。現場と競合他社の実態を目で見ずに何がわかるというのか。我々が聞きたいのは、現在我々が持っている経営リソースをどこに集中させ競合と戦うか、である。何が効果的で何を捨てるべきか、その客観的なプロの意見である。

素人の自分本位のアドバイスは本当に使えない。と、友人が言っていた。まさにその通りだな、と思った。

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posted by oyajiman at 2016年07月13日 22:00:00



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