MotoGP第3戦アメリカズGPは、マルケスがポールtoウインで今期2連勝。アメリカズGPはこれで4年連続の優勝だ。マルケスはこういう難しいコースでのマシンコントロールが抜群に上手い。多少の滑りとか変なマシンの挙動とかなどお構いなしに見事にコントロールする。昔のロッシもこんな感じだったが、マルケスはその上を行っている。
このレース、ロッシは早々と転倒リタイヤ、ペドロサもフロントから滑ってドヴィツィオーゾに突っ込み、レース復帰したものの途中リタイアした。その他にもフロントから呆気なく転倒するマシンがあり、ミシュランに合わせきれていない状況が伝わってくるようだった。こういう不確定要素が強いときにはマルケスのような天才肌が力を遺憾なく発揮するのだろう。逆にトレーニングで速さを磨いてきたライダーは、最適ポイントが見つかるまで厳しいかもしれんね。
このレースでは、ひさびさに戻ってきたスズキのポテンシャルの高さを改めて感じた。後数レースでトップ争いに絡んでくる可能性大だ。長い目で見ると、ライダーに頼っている感のあるホンダが一番危ない感じ。ドカは自爆しなきゃそのうち勝かもしれんが、マルケス、ロレンゾ、ロッシの壁を全て破らなければならない。これはかなり厚い壁だ。
さて、次回からはついにヨーロッパのレースになる。MotoGPはここからが本番だ。今年も3強は変わらないだろうが、レギュレーションとミシュランタイヤへの変更に加え、調子のよいドカとスズキも絡んできて目が離せないシーズンになりそうだ。