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2015年11月23日

コスト意識のない人は商売するな

[つれづれなるままに]
先日、ある会社のとある商品の販売方法を聞いて愕然とした。2千円程度の商品を千円近い箱に入れて販売するというのだ。アホか。その商品の仕入れ値がナンボか知らんが、仕入れ値が0なはずはない。つまりその商品の粗利はどう考えても2千円以下。その商品を千円の箱に入れるとなれば、粗利は単純に千円下がる。もし仕入額が千円だったら粗利0だ。そんなの売らないほうがマシに決まってる。商売の呼び水で使うならいいけど、これでは多分呼び水にもならない。だって、たかだか2千円の商品に誰も立派な箱なんて望んでないもの。つまり、呼び水としても通常の商売としてもやってはいけない最悪の手ってことだ。

聞くことろによると、その会社は往々にしてこういうことがまかり通っているらしい。上がそういう販売方法を指示してくるというのである。その会社では「安売りするな」と言われているらしいが、安売りというのは価格を引き下げることだけを指すのではない。粗利額を削ることが安売りというのだ。100万円の商品を値引きはしないがどんどんオマケを付けて売り、結果そのオマケ代で赤字になるような販売方法を認めているようなものだ。それがかなりの高価格なものであればこの手法も多少使える。なぜなら粗利額自体が大きいからだ。だから車の販売には結構なオマケがついてくる。それでも損をしないよう、きちんとバランスを見ながらオマケを付ける。

これは低価格商品では全く通用しない。例えば、100円ハンバーガーに何かオマケを付けるとしても、粗利自体が数十円しかないため、つけられるものは限られてしまう。というか、10円程度のオマケがついても嬉しくないし。だからこういう場合は商品自体の価格で勝負する場合が結構あるわけで、マックで言えば価格勝負が100円バーガーで、オマケで勝負がセットメニューになる。

話がそれたが、粗利を落とすことは商売にとって死活問題である。この辺りは実は昔も結構書いているので、リンクしておこう。
既存商品を値引販売するのはよく考えてから
コンビニ弁当を値引き販売すればどうなるか
商品価値は値段で決まる
安売りはだめだっていっただろ
「100円マック」でも儲かるなんてレアケース

実際は粗利といってもいろいろな尺度があって、製造労務費やロス分をコストに入れたり入れなかったりするわけだけれど、商売の状況を表せるきちんとした指標で見続けているのであれば、俺の書いていることはよくわかるはず。

まぁ、何が言いたかったかというと、コスト意識がない商売人ってやばいよね、ってことかな?最後には従業員が泣くから、こういう人は早くどいてもらったほうがいいと思うよ、マジで。

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posted by oyajiman at 2015年11月23日 23:11:00



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