友人から聞いた話。
友人が家を買うことになった。自己資金だけでは当然足りないので、金融機関から金を借りることにした。住宅なので、住宅金融支援機構(いわゆる住宅金融公庫)も候補だったが、金利の圧倒的な安さからイオン銀行に借り入れの申し込みをした。
申し込みはまずはネットから行った。その事前審査は問題なく進み、正式な申し込みをする事になった。借り入れ金額は年収の約3倍で、大きな借金も無いので審査は楽々通るだろう。友人はそう思っていたし、イオン銀行の担当者も大丈夫でしょうと言っていた。しかし、結果はダメ。理由は俺のことではないのでここでは書けないが、その理由を聞いた俺は、イオン銀行のスタンスが見えたような気がしたのでここに書いておく。
どうもイオン銀行は、返済能力や担保価値よりも信用調査の結果を重視するようだ。友人の購入物件はほぼ土地代のみで、最悪の場合、その土地を売却する事で回収は可能なレベルだと思う。また、友人の世帯収入から見ても無理なく返済が可能なはず。つまり焦げ付く心配は余りない融資のように見える。俺は銀行の人間ではないが、今まで仕事で銀行とのやり取りは結構あるし、担当者とよく話しもした。その経験からいうと、普通の銀行はもう少し返済能力を融資の判断にしているように思う。
簡単に言ってしまえば、イオン銀行の金利が安いのは可能な限りリスクを排除しているからだ。ただ、やはり本業の銀行に比べればどうしてもノウハウ、つまり案件毎の判断力で劣っているような気がしてならない。だからこそ信用調査の結果を重んじているのではなかろうか。もっと言えば、イオン銀行は融資の判断を自分たちでは行わないとも言える。そりゃそうだ。イオンは金利で商売してるわけじゃないから。担当や支店長レベルで責任は取りたくないのは当たり前である。その結果が信用調査偏重ということなのだろうね。