先日、とあるところで「スタイリッシュ」と言われるような男性たちに出くわした。髪型も今風でヒゲを蓄え、ピチっとしたジャケットにスリムなパンツを身にまとう。こう言ったらなんとなく想像できるんじゃないかな。ちなみに
ヒゲは不潔で感染症の原因になるらしいから注意だ。で、こういう人は、大抵両肩を開いて胸を張り、そして顎を引いて佇んでいる。短めのジャケットからはプリリッとしたオケツが見え隠れ、そんでもんって髪型はなぜか鶏冠のようだったりする。まるでペンギンじゃね?
なぜみんなそうなのだろう。デザイナー系はタートルネックなどのニット系にジャケット、ラフなパンツに帽子とかが多いし、芸能関係者はどこか中性的な雰囲気を持たせていたりする。いずれも「俺は違うんだんぜ」感がアリアリである。注目されなければダメなのもわかるが、最初から「何じゃアレ」と思われる危険性もある。違和感を持たれないようにすることに主眼がおかれる仕事じゃないからなぁとか思ったりするが、基本的に理解できない人種だったりする。
というか、個性を打ち出したいのなら、それこそ人と同じ事はしないほうがいいのではなかろうか。なのになぜか同じような格好をする。とび職とか機能的に理にかなった格好ならわかるが、スタイリッシュ系とかデザイナー系とかからは全く機能的なものを感じない。そのくせオリジナリティも感じられない。だったら極普通の格好をしていたほうが、変に回りを刺激しないで済むような気がするのだが、どうか。