ついにベガルタのアーノルド監督が解任された。ここまで勝てないとなれば致し方あるまい。後任は渡辺晋ヘッドコーチらしい。手倉森監督がベガルタを退任すると聞いた時によぎった不安が現実となってしまった。

これからのベガルタの道は険しい。J1は34試合、そのうち既に6試合が終了している。J1残留には最低でも勝ち点30は必要と言われているが、ベガルタは6試合経過した時点で勝ち点はたったの2、勝ち点30には残り28試合で28、つまり最低でも9勝は上げなければならない。勝率にして32％以上だ。出来ない数字ではないが、6試合経過して勝率が1/3を越えているチームは半分の9チームだ。引き分けがあるサッカーで1/3以上勝つというのは意外と大変なのである。

この時点で最下位付近をさまよっていて、その後復活したチームはあまり見たことがない。ましてや代表選手もいないベガルタである。チームのバランスが戻らなければこのままズルズルと行ってしまう可能性は否定出来ない。更に怖いのは、落ちたらしばらく上がってこれないだろうということだ。ベガルタは飛び抜けた選手がいない中、徹底したチーム戦術でJ1に上がり、最高位は2位まで行った。それも順風万端に上がってきたわけではなく、数年間悔しい思いをしながらじわじわと上がってきたのだ。長年かけてチームを作り戦ってきたのだ。そのチームが壊れかけているのは見るに耐えない。

石にかじりついてもJ1に残って欲しい。