ああ、あのマイヤーのビューティフルゴールからもう20年が経ったんだなぁ。高校のころ、練習しながら「サッカーのプロ化って本当にあるのかな?」なんてよく話してた。今から30年以上前のことだ。その頃からサッカーのプロ化の話はずーっとされていた。だけどやっぱり夢物語でしかなかった。
急激に方向転換し始めたきっかけは1986年の木村和司のフリーキックだったかもしれん。あれで世界が近づいたと思った人は多かったはずだ。しかし現実は厳しかった。一度見えかけた背中をがっちり掴むにはプロ化しかない、そんな思いをより強くさせたのは、あのフリーキックだったと思う。
プロ化がかなり現実的な状況になっても、やっぱりサッカーの神様は厳しかった。ドーハは心にぽっかり穴が開いたね、マジで。そしてジョホールバルで歓喜し、トルコ戦でため息をつき、ドイツで心が折れ、南アフリカで少し傷を癒せた。だけどまだ20年なんだ。ドイツがワールドカップで優勝するまで50年かかったという。ドイツでさえ半世紀かけてやっとつかめたのだから、日本はまだまだで当たり前。だけどたった20年でワールドカップは出場して当たり前みたいになっている。
本当に夢のようだ。出ることさえ夢だったワールドカップに我らが代表が当たり前のように出場し、ベスト16には残ってほしいよな、なんて思う日が来るとは。なんだか目から汗が出てきたぜ。