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2013年04月07日

人との距離感がわからん人にポータブルなスキルがあっても意味ないんじゃね?

[これでいいのか]
タイトルが全てなんだが、「ふーん」って記事を見たのでつらつらと。

[注意] 「学生時代は遊んでおけ」というアドバイスは真っ赤な嘘 - ihayato.書店 | ihayato.書店

納得して読める人は、これはこれでまあいいんじゃね?とか思うけど、簡単に言っちゃうと、人と遊んでない奴の戯言にしか聞こえんなーって話。教育ママ(死語)の「遊ぶ=悪いこと」って思考回路と同じだろこれ。「人生≒遊び」と思っている俺がおかしいのかもしれんけど。

会社が求める「即戦力」というのは2つの側面があって、ひとつは、いわゆるルーチンワーク的な業務を極めて少ない教育時間でこなせる人材であることだ。簡単にいえば「教えなくてもOK」ってやつ。これは人材不足とか経費削減とかで、教育・スキルアップに要するコストをかけられなくなっていることに起因する。もう一つは人脈とか営業力といった類のもので、教育だけではなかなか身につかないものだ。簡単にいえば「キミでなきゃダメ」ってやつ。このふたつが区別されずに「即戦力」と一括りで表現されていることは忘れちゃいけない。

先の記事でいう「ポータブルなスキル」というのは、あくまで前者のスキルを指しているにすぎないし、そもそも
どんな会社であっても、社内の課題を見つけて改善プランを出せる自信はあります
とか書かれても、「キミの声は相手にストレスなく届きますか?」といった話を聴かせるスキルがあるのかさえわからんので意味不明だ。

人との距離感がわからないと声が届かなかったり逆鱗に触れたりする。そんな奴の言葉は誰にも届かないし、届いても反感をもたれるだけでおしまいとなる。そんな人でも黙々と仕事をこなしてくれるならOKだが、言葉を発するたびに軋轢を生じるようでは組織としては戦力ダウンにしかならん。人との距離感が分からない人間は戦力として見ると劣っている場合が多いのだ。

ついでにいうと、
多くの学生は「どんなスキルが社会で求められているか」を肌感覚として理解していないでしょう。まずは、社会にはどんなモンスターがいて、どんな戦士や魔法使いが重宝されているのかを知る必要があります。
とか書いてあるが、それこそ人との距離感がわからん人間にそんなことを判断できるのだろうか。この能力は、対人関係を重ねることで育っていくものだからな。また、他人同士の距離が判断できても、その中での自分の立ち位置の判断、そこでの情報発信の方法を正確に判断できるとは思えない。

なんでそんなことわかるのかって?そりゃ今の就活してる奴をみてれば誰でもわかるだろ。みんな「俺が俺が」で、自分のことを声を大にしてアピールすることしか教えられていないし、それを馬鹿正直に実践しているだけだ。そもそも、どこの馬の骨かわからん奴に「僕は優秀です」ってアピールされても信ぴょう性ゼロなんだよな。つか、評価ってのは周りがするもんで、てめえでてめえのことをいくら良く評価したって意味ないって知ってる?それを客観的に見るために資格とか免許とかがあるのであって、それ以外は実際に会って話して見ないとわからんよね。人との距離感を判断する能力って、対人関係を重ねることでしか身につかないんじゃないのかなぁ。で、一番効率よく対人関係を重ねることが「遊ぶ」ってことじゃないかと思った次第。


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posted by oyajiman at 2013年04月07日 23:00:00



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